55AM071|第55回 視能訓練士国家試験 過去問
47 歳の男性。職場の健康診断で眼底異常を指摘され来院した。視力は右(1.2× +2.00 D◯cyl-0.50 D 105°)、左(1.0×+2.00 D◯cyl-0.50 D 90°)、眼圧は右眼 10 mmHg、左眼13 mmHg であった。右眼の眼底写真および動的視野検査の結果(別冊No. 8)を別に示す。なお、半暗室の検査室への入室をためらう様子がみられたため、検査機器まで歩行を介助した。今後予想される視野変化はどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
暗所での行動と眼底所見から今後の視野変化を予測する図問題です。
解説
半暗室への入室をためらうという行動は夜盲を示唆します。眼底に骨小体様色素沈着や血管の狭細化がみられれば網膜色素変性です。
網膜色素変性では杆体が密集する中間周辺部から変性が始まるため、視野は輪状暗点として現れ、その後リングが広がって求心性狭窄・管状視野へ進行します。
選択肢の確認
1.下方欠損
誤り。下方欠損は緑内障や網膜疾患の限局病変でみられる。
2.楔状欠損
誤り。楔状欠損は網膜神経線維層欠損に対応する緑内障の所見である。
3.鼻側階段
誤り。鼻側階段は緑内障の早期所見である。
4.鼻側半盲
誤り。鼻側半盲は視交叉外側部の病変でみられる。
5.輪状暗点
正しい。網膜色素変性では輪状暗点が生じる。
覚えるポイント
- 網膜色素変性=夜盲→輪状暗点→求心性狭窄→管状視野。
- 眼底=骨小体様色素沈着、血管狭細化、蝋様の視神経乳頭。
- 半暗室での行動観察が夜盲の手がかりになる。移動の介助が必要。