52PM069第52回 視能訓練士国家試験 過去問

85 歳の男性。右眼の視野異常を自覚したため来院した。視力は右(1.2×+ 0.75D◯cyl-1.00D 105°)、左(1.2×+0.50D◯cyl-1.00D 75°)。右眼の眼底写真と動的視野検査の結果(別冊No. 7)を別に示す。この症例の診断に必要ないのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

高齢者の網膜血管閉塞の診断に必要な検査を問う図問題です。

解説

85歳男性の片眼の視野異常で、眼底に網膜混濁と動的視野に一致した欠損がみられる場合、網膜動脈分枝閉塞症が考えられます。全身の塞栓源と血管危険因子の検索が必要なので、血圧検査・血液検査・頭部MRI(脳梗塞の合併)・蛍光眼底造影(灌流状態)はいずれも必要です。

ERG検査は網膜全体の機能をみる検査で、分枝閉塞のような限局した病変では診断に寄与しないため必要ありません。

選択肢の確認

1.血圧検査
誤り。血圧検査は血管危険因子の評価に必要である。

2.血液検査
誤り。血液検査は塞栓源や炎症の評価に必要である。

3.ERG 検査
正しい。ERG検査は限局した病変の診断には寄与せず必要でない。

4.頭部MRI
誤り。頭部MRIは脳梗塞の合併の評価に必要である。

5.蛍光眼底造影検査
誤り。蛍光眼底造影検査は灌流状態の評価に有用である。

覚えるポイント

  • 網膜動脈分枝閉塞症=塞栓源(頸動脈・心臓)の検索が必須。
  • 高齢者では巨細胞性動脈炎の除外(赤沈・CRP)も必要。
  • ERGは網膜全体の応答。限局病変では正常となる。

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