55AM073|第55回 視能訓練士国家試験 過去問
39 歳の男性。眼位異常を主訴として来院した。小学生のころから顔の傾きを指摘されることがあった。20 歳ころから左眼の外上転が気になるようになり、30 歳ころから目立つようになっていた。視力は右0.6(1.2×-1.00 D)、左0.9(1.0×-0.50 D)で、右への頭部傾斜と顔面非対称がみられた。9 方向むき眼位写真(別冊No. 10A)と頭部傾斜による眼位写真(別冊No. 10B)とを別に示す。この患者に対する術式で適切でないのはどれか。

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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
上斜筋麻痺に対する術式の選択を問う図問題です。
解説
右への頭部傾斜と顔面非対称があり、左眼の外上転が目立つという所見から、左上斜筋麻痺(先天性)と診断されます。したがって手術は左眼の上転を弱めるか、右眼の下転を弱めて左眼に合わせる方向で計画します。
右眼下斜筋切除は右眼の上転を弱める操作であり、左眼が上斜視となっているこの症例では方向が逆で適切ではありません。
選択肢の確認
1.右眼下斜筋切除
正しい。右眼下斜筋切除は右眼の上転を弱める操作で、この症例では方向が逆である。
2.右眼下直筋後転
誤り。右眼下直筋後転は右眼の下転を弱め左眼に合わせる操作として適切である。
3.右眼下直筋鼻側移動
誤り。右眼下直筋の鼻側移動は回旋の矯正として適切である。
4.左眼上直筋後転
誤り。左眼上直筋後転は左眼の上転を弱める操作として適切である。
5.左眼上直筋耳側移動
誤り。左眼上直筋の耳側移動は回旋の矯正として適切である。
覚えるポイント
- 上斜筋麻痺=健側への頭部傾斜、Bielschowsky試験は患側で陽性。
- 術式=患眼の下斜筋弱化、患眼の上直筋後転、対側眼の下直筋後転など。
- 上下直筋の水平移動で回旋偏位も同時に矯正できる。