53AM066|第53回 視能訓練士国家試験 過去問
4 歳6 か月の男児。生後3 か月ころからの眼位異常を母親が訴え来院した。視力は右1.2、左1.2 で、正面での眼位は+10°、R/L 30°で両眼視機能は良好である。 9 方向むき眼位写真と強制閉瞼時の写真(別冊No. 5)を別に示す。この症例にみられるのはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
むき眼位写真と強制閉瞼時の所見から病態を判断する図問題です。
解説
生後3か月ごろからの眼位異常で、正面で内斜視と大きな上下偏位(R/L 30°)があり、強制閉瞼時に眼位が変化するという所見から、偽眼瞼下垂が考えられます。下斜視の側では上眼瞼が下がって見え、眼位が整うと下垂も消えます。
両眼視機能が良好で視力も左右1.2と良好なことから、真の眼瞼下垂による形態覚遮断はありません。
選択肢の確認
1.顎下げ
誤り。顎下げの代償頭位はこの所見からは示されない。
2.偽眼瞼下垂
正しい。眼位のずれに伴って上眼瞼が下がって見える偽眼瞼下垂である。
3.右への頭部傾斜
誤り。右への頭部傾斜はこの所見からは示されない。
4.瞳孔の対光反射消失
誤り。対光反射は正常である。
5.Bielschowsky 現象陽性
誤り。Bielschowsky現象は交代性上斜位や上斜筋麻痺の所見である。
覚えるポイント
- 偽眼瞼下垂=下斜視側で上眼瞼が下がって見える。眼位が整うと消失する。
- 真の眼瞼下垂との鑑別=眼位を矯正したときの瞼裂の変化をみる。
- 強制閉瞼や上方視での瞼裂の変化が手がかりとなる。