55AM074第55回 視能訓練士国家試験 過去問

5 歳4 か月の男児。生後早期からの眼振と視力不良を主訴に来院した。遠見での視力は右0.4(矯正不能)、左0.5(矯正不能)および両眼視力0.5(矯正不能)で、近見での両眼視力は1.0(矯正不能)である。前眼部、中間透光体および眼底に異常はなく、眼振の状態は片眼ずつの遮閉で変化はみられない。正面視、右方視および左方視の電気眼振図〈ENG〉(別冊No. 11)を別に示す。この患児で正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

先天眼振の性状とENGから所見を判断する図問題です。

解説

遠見の両眼視力が0.5なのに近見の両眼視力が1.0と良いことは、輻湊により眼振が減弱していることを示します。先天眼振では輻湊で振幅が小さくなることが多く、近見のほうが視力が良いという特徴的な所見になります。

片眼遮閉で眼振が変化しないので潜伏眼振ではなく、ENGから左方視ではなく別の方向に静止位があり、正面視でも眼振はみられます。

選択肢の確認

1.潜伏眼振がみられる。
誤り。片眼遮閉で眼振が変化しないため潜伏眼振ではない。

2.左への顔回しがみられる。
誤り。ENGの記録から左への顔回しは示されない。

3.正面視で眼振はみられない。
誤り。正面視でも眼振はみられる。

4.輻湊により眼振が減弱する。
正しい。近見の両眼視力が良いことから輻湊により眼振が減弱している。

5.左方視での両眼視力は1.0 である。
誤り。左方視での両眼視力に関する記述はENGからは導けない。

覚えるポイント

  • 先天眼振=輻湊で減弱することが多く、近見視力が遠見より良い。
  • 治療=基底外方プリズムで輻湊を誘発する。
  • 潜伏眼振=片眼遮閉で出現。両眼開放時が最良。

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