55AM075第55回 視能訓練士国家試験 過去問

18 歳の男子。昨日、ボールが左眼に当たり視力低下と複視を訴え来院した。視力は右(1.0×-0.50 D)、左(0.7×-0.75 D)であった。検査で必要ないのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

鈍的眼外傷の初期評価に必要な検査を問う問題です。

解説

ボールによる鈍的外傷で視力低下と複視があるので、眼底検査(網膜振盪・脈絡膜破裂・網膜剥離)、眼球運動検査牽引試験(眼窩壁骨折による筋の絞扼の有無)、両眼単一視野検査(複視の範囲の把握)が必要です。

調節麻痺薬を用いた屈折検査は、小児の潜伏遠視の検出や弱視の評価に用いるもので、この急性期の外傷評価には必要ありません。

選択肢の確認

1.眼底検査
誤り。眼底検査は網膜振盪や脈絡膜破裂の評価に必要である。

2.牽引試験
誤り。牽引試験は眼窩壁骨折による筋の絞扼の評価に必要である。

3.眼球運動検査
誤り。眼球運動検査は複視の原因の評価に必要である。

4.両眼単一視野検査
誤り。両眼単一視野検査は複視の範囲の把握に有用である。

5.調節麻痺薬を用いた屈折検査
正しい。調節麻痺薬を用いた屈折検査はこの急性期の外傷評価には必要ない。

覚えるポイント

  • 鈍的外傷=前房出血、隅角後退、網膜振盪、脈絡膜破裂、水晶体脱臼、眼窩壁骨折。
  • 複視があれば眼窩壁骨折を疑い、牽引試験と眼窩CTを行う。
  • 隅角後退は後年の続発緑内障の原因となるため長期の経過観察が必要。

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