50PM069|第50回 視能訓練士国家試験 過去問
14 歳の男子。両眼の視力低下を主訴に来院した。視力は右0.2(矯正不能)、左 0.3(矯正不能)。フルオレセイン蛍光眼底造影検査では病巣に一致した過蛍光〈window defect〉が観察され、ERG のフラッシュERG と杆体応答は正常であった。左眼の眼底写真(別冊No. 7A)、OCT(別冊No. 7B)及びERG の錐体応答(別冊No. 7C)を別に示す。この患者にみられるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 3・4
正答
3、4
この問題のポイント
錐体応答のみが障害される疾患の症状を問う図問題です。
解説
フラッシュERGと杆体応答は正常なのに錐体応答だけが低下し、黄斑部にwindow defectを伴う所見は、錐体ジストロフィ(黄斑ジストロフィ)を示します。中心窩に集中する錐体が障害されるため、中心暗点が生じ、明所で杆体が飽和して羞明を訴えます。
色覚異常も伴いますが、1型2色覚という特定の先天型ではありません。限界フリッカ値は錐体機能を反映するため低下しうるものの、この病態の主要な出題所見ではなく、脈絡膜新生血管も伴いません。
選択肢の確認
1.1型2色覚
誤り。後天性の色覚異常であり1型2色覚という先天型ではない。
2.限界フリッカ値の低下
誤り。限界フリッカ値の低下はこの病態の主要な所見として挙げられていない。
3.羞明
正しい。錐体障害により明所で強い羞明を訴える。
4.中心暗点
正しい。中心窩の錐体障害により中心暗点が生じる。
5.脈絡膜新生血管
誤り。脈絡膜新生血管は伴わない。
覚えるポイント
- 錐体ジストロフィ=錐体応答のみ低下、杆体応答は正常。
- 症状=視力低下・中心暗点・羞明・色覚異常。昼盲(明所で見えにくい)。
- 進行すると杆体も障害される錐体桿体ジストロフィとなる。