52AM070|第52回 視能訓練士国家試験 過去問
65 歳の男性。網膜色素変性の定期受診のため来院した。視力は右0.2(矯正不能)、左0.3(矯正不能)。眼底写真、フルオレセイン蛍光眼底造影検査およびOCT の結果(別冊No. 9)を別に示す。この患者の検査と所見の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・4
正答
1、4
この問題のポイント
網膜色素変性の各検査所見を問う図問題です。
解説
網膜色素変性では、網膜色素上皮の萎縮部位で自発蛍光の源であるリポフスチンが失われるため、眼底自発蛍光検査で網膜萎縮に一致した低蛍光を示します。また、中間周辺部から変性が進むため、Goldmann視野計で輪状暗点がみられ、進行すると求心性狭窄・管状視野となります。
中心フリッカ値は視神経疾患で低下、ERGは減弱・消失型(陰性型ではない)、RAPDは片眼性の視神経障害でみられるもので両眼性の本症では陰性です。
選択肢の確認
1.眼底自発蛍光検査 ── 網膜萎縮に一致した低蛍光
正しい。網膜萎縮に一致した低蛍光を示す。
2.中心フリッカ検査 ── 限界フリッカ値低下
誤り。中心フリッカ値の低下は視神経疾患の所見である。
3.ERG 検査 ── 陰性型
誤り。ERGは減弱・消失型であり陰性型ではない。
4.Goldmann 視野計検査 ── 輪状暗点
正しい。Goldmann視野計で輪状暗点がみられる。
5.swinging flashlight test ── RAPD 陽性
誤り。両眼性であるためRAPDは陰性である。
覚えるポイント
- 網膜色素変性=夜盲→輪状暗点→求心性狭窄→管状視野。ERGは早期から減弱。
- 眼底所見=骨小体様色素沈着、網膜血管の狭細化、蝋様の視神経乳頭。
- 合併=白内障(後嚢下)、嚢胞様黄斑浮腫。