52AM071|第52回 視能訓練士国家試験 過去問
61 歳の男性。パソコン作業中に片目ずつ閉じて画面を見たところ、右眼で見たときに細い線が歪んで見えたため受診した。視力は右0.4(0.6×-0.50D◯cyl- 1.25D 10°)、左1.2(1.2×+0.50D)であった。M-CHARTS で右眼のみ水平線と垂直線にそれぞれ0.2°の歪視を認めた。右眼OCT の結果(別冊No. 10)を別に示す。考えられる疾患はどれか。

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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
歪視とOCT所見から黄斑疾患を判断する図問題です。
解説
水平線と垂直線の両方に歪視があり、OCTで中心窩に全層の欠損がみられれば黄斑円孔です。視力は0.4〜0.6程度に低下し、中心暗点も伴います。
後部硝子体剥離の際の中心窩への接線方向の牽引が原因で、60歳前後の女性に多くみられます。治療は硝子体手術(内境界膜剥離+ガスタンポナーデ)です。
選択肢の確認
1.黄斑円孔
正しい。OCTで中心窩の全層欠損がみられ黄斑円孔である。
2.網膜分離症
誤り。網膜分離症では網膜層内の分離がみられ強度近視に伴うことが多い。
3.囊胞様黄斑浮腫
誤り。嚢胞様黄斑浮腫では花弁状の嚢胞腔がみられる。
4.裂孔原性網膜剝離
誤り。裂孔原性網膜剥離では周辺からの視野欠損が進行する。
5.中心性漿液性脈絡網膜症
誤り。中心性漿液性脈絡網膜症では網膜下の漿液貯留がみられる。
覚えるポイント
- 黄斑円孔=中心窩の全層欠損。変視症・中心暗点・視力低下。
- M-CHARTSで水平・垂直の歪視量を定量する。
- Watzke-Allen徴候(細隙光の線が途切れて見える)が陽性となる。