第54回

54PM070|第54回 視能訓練士国家試験 過去問

2つ選択

62 歳の女性。突然の左眼視野欠損を主訴に来院した。視力は右1.2(矯正不能)、左(0.6×+1.00D)。左眼の眼底写真(別冊No. 7A)、フルオレセイン蛍光眼底造影検査(別冊No. 7B)およびOCT(別冊No. 7C)の結果を別に示す。この患者でみられる所見はどれか。2 つ選べ。

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正解1・3

正答

1、3

この問題のポイント

突然の視野欠損と眼底・OCT所見から病態を判断する図問題です。

解説

突然の視野欠損があり、眼底に扇状の網膜出血、蛍光眼底造影で無灌流領域、OCTで黄斑浮腫がみられる所見は、網膜静脈分枝閉塞症の典型です。動静脈交叉部で静脈が閉塞し、その灌流域に出血と浮腫が生じます。

黄斑浮腫が視力低下の主因で、抗VEGF薬による治療の対象になります。無灌流領域が広ければ新生血管の発生を防ぐため網膜光凝固を行います。

選択肢の確認

1.黄斑浮腫
正しい。OCTで黄斑浮腫がみられる。

2.硬性白斑
誤り。硬性白斑は主要な所見として挙げられていない。

3.無灌流領域
正しい。蛍光眼底造影で無灌流領域がみられる。

4.脈絡膜新生血管
誤り。脈絡膜新生血管は加齢黄斑変性や強度近視の所見である。

5.網膜動脈分枝閉塞
誤り。網膜動脈分枝閉塞症では網膜の白濁がみられ所見が異なる。

覚えるポイント

  • 網膜静脈分枝閉塞症=動静脈交叉部での閉塞。扇状の網膜出血。高血圧が危険因子。
  • 視力低下の主因は黄斑浮腫。抗VEGF薬が第一選択。
  • 広い無灌流領域には網膜光凝固を行い、新生血管と硝子体出血を防ぐ。

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