54PM069|第54回 視能訓練士国家試験 過去問
8 歳の男児。電車に乗車中、景色を見ているときに眼が揺れていることに母親が気付き来院した。視力は両眼ともに1.2(矯正不能)である。考えられるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
電車の車窓を見ているときの眼振の性質を問う問題です。
解説
走行中の電車から流れる景色を見ると、**視運動性眼振(OKN)**が誘発されます。景色を追ってゆっくり動き(緩徐相)、追いきれなくなると素早く戻る(急速相)という鋸歯状の眼球運動で、健常者にみられる生理的眼振です。
矯正視力が両眼1.2と良好であることも、病的な眼振ではないことを支持します。したがって動揺視・静止位・先天眼振の疑い・頭部MRIによる精査は、いずれも不要です。
選択肢の確認
1.動揺視がある。
誤り。生理的な視運動性眼振であり動揺視は生じない。
2.静止位がみられる。
誤り。生理的眼振に静止位という概念は当てはまらない。
3.生理的眼振である。
正しい。流れる景色により誘発された視運動性眼振であり生理的眼振である。
4.先天眼振が疑われる。
誤り。視力が良好で状況依存性であり先天眼振は疑われない。
5.頭部MRI による精査が必要である。
誤り。生理的眼振であり画像検査は不要である。
覚えるポイント
- 視運動性眼振=流れる縞模様や景色により誘発される生理的眼振。
- 緩徐相で追い、急速相で戻る鋸歯状の波形。
- 先天眼振では常に眼振があり、静止位と代償頭位を伴い、視力も低下する。