50PM070|第50回 視能訓練士国家試験 過去問
35 歳の男性。眼位は5m、0.3 m ともに50 Δの間欠性外斜視である。外部視標呈示型のオートレフラクトメータを用いて5m の距離の調節視標を見たときの、片眼遮閉下の屈折度数(別冊No. 8A)及び両眼開放下の屈折度数(別冊No. 8B)を別に示す。この疾患で正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・5
正答
2、5
この問題のポイント
間欠性外斜視の両眼開放時と片眼遮閉時の屈折差から病態を判断する図問題です。
解説
片眼遮閉下では右−1.25 D、左−1.75 D程度なのに、両眼開放下では右−4.00 D、左−5.00 Dと3 D前後も近視が強く測定されています。両眼開放下のほうが近視が強く測定される所見は、斜位近視を示します。50Δもの外斜視を融像で代償するために強い輻湊が働き、それに連動した輻湊性調節が過剰に起こって近視化するためです。
そのため両眼で見ようとするとぼやけるという訴えになります。片眼を遮ると融像の必要がなくなり、近視化も消えます。
選択肢の確認
1.脳幹部の虚血が原因である。
誤り。脳幹部の虚血が原因という病態ではない。
2.過剰な輻湊性調節が原因である。
正しい。過剰な輻湊性調節が近視化の原因である。
3.近見時に同側性複視を自覚する。
誤り。外斜視なので複視が生じるとすれば交差性である。
4.両眼で見ようとすると散瞳する。
誤り。調節に伴うのは散瞳ではなく縮瞳である。
5.両眼で見ようとするとぼやける。
正しい。両眼で見ようとすると輻湊性調節により近視化しぼやける。
覚えるポイント
- 斜位近視=両眼開放時のほうが近視が強く、視力が低い。
- 過剰輻湊に連動した調節(輻湊性調節、CA/C)が本態。
- 診断=両眼開放下と片眼遮閉下の屈折・視力を比較する。