45AM073|第45回 視能訓練士国家試験 過去問
9 歳の女児。間欠性外斜視と診断され、その後に大型弱視鏡検査を行った。自覚的斜視角-2°の位置で片眼点滅を行ったところ復位運動はなかった。他覚的斜視角 -20°の位置でスライドは同側性に見え、ハンドルを移動させても変化がなかった。考えられるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
大型弱視鏡の所見から網膜対応の型を判定する問題です。
解説
自覚的斜視角−2°で片眼点滅による復位運動がない(=そこが他覚的にも安定した位置と知覚されている)一方、他覚的斜視角−20°ではスライドが同側性に見え、ハンドルを動かしても変化しない。
このように、自覚的斜視角が正位付近にある一方で、他覚的斜視角の位置でも別の対応が成立している状態は、正常対応と異常対応が併存する二重対応です。日常の両眼開放下では異常対応、大型弱視鏡のような特殊条件では正常対応が現れる、という形で観察されます。
選択肢の確認
1.正常対応
誤り。正常対応なら自覚的斜視角と他覚的斜視角が一致する。
2.対応欠如
誤り。対応欠如ではどの位置でも融像が成立せず、所見が異なる。
3.二重対応
正しい。自覚的にも他覚的にも別々の対応が成立しており、二重対応である。
4.調和性異常対応
誤り。調和性異常対応では自覚的斜視角が0°となる。
5.不調和性異常対応
誤り。不調和性異常対応では自覚的斜視角が0°と他覚的斜視角の間にとどまる。
覚えるポイント
- 正常対応:自覚的斜視角=他覚的斜視角。
- 調和性異常対応:自覚的斜視角=0°。不調和性:0°と他覚角の中間。
- 二重対応:条件によって正常対応と異常対応が入れ替わる。