54PM075|第54回 視能訓練士国家試験 過去問
4 歳8 か月の女児。結膜炎で自宅近くの診療所を受診し、右眼の外上斜視を指摘され紹介受診となった。初診時視力は右1.0(1.2×+1.75D)、左0.9(1.2× +2.00D)で、間欠性の外上斜視がみられ、大型弱視鏡検査での水平眼位の融像域は -8° ~ +16° である。頭位の写真(別冊No. 12A)と9 方向むき眼位の写真(別冊No. 12B)を別に示す。この患者にみられるのはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
間欠性外上斜視の頭位とむき眼位から所見を判断する図問題です。
解説
外斜視に加えて上斜視(外上斜視)があり、写真で頭部傾斜がみられる場合、上下偏位の原因として上斜筋麻痺を考えます。この場合、Bielschowsky頭部傾斜試験が陽性(患側へ頭を傾けると上下偏位が増強)となります。
上斜筋麻痺ではV型斜視(A型ではない)、γ角は正常、潜伏眼振はなく、患眼は外方回旋(内方回旋ではない)します。
選択肢の確認
1.A 型斜視
誤り。上斜筋麻痺ではV型斜視を呈しA型ではない。
2.陰性γ 角
誤り。実際に斜視があり陰性γ角による偽斜視ではない。
3.潜伏眼振
誤り。潜伏眼振は乳児内斜視などに合併するもので、この所見にはない。
4.右眼の内方回旋
誤り。上斜筋麻痺では患眼が外方回旋する。
5.Bielschowsky 頭部傾斜試験陽性
正しい。Bielschowsky頭部傾斜試験が陽性となる。
覚えるポイント
- 上斜筋麻痺=健側への頭部傾斜、Bielschowsky試験は患側で陽性。
- V型斜視、外方回旋、内転位で上下偏位が最大。
- 間欠性外斜視に上下偏位が合併したら上斜筋麻痺の有無を確認する。