54AM073|第54回 視能訓練士国家試験 過去問
6 歳4 か月の男児。生後間もなく右方に静止位を伴う先天眼振と診断された。眼鏡による屈折矯正で、就学時まで経過観察した。両眼ともに矯正視力は静止位で 1.2 であるが、左への顔まわしが15° ある。方針で誤っているのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
静止位のある先天眼振に対する治療方針を問う問題です。
解説
両眼水平4直筋大量後転術は、静止位がなく振幅の大きい眼振に対して振幅を減らす目的で行う術式です。この症例には右方に明らかな静止位があるので、静止位を正面へ移す術式(Kestenbaum法・Anderson法)を選ぶべきであり、大量後転術は適切ではありません。
Version prismの処方、Anderson法、Kestenbaum法、静止位(右方視)を使いやすい座席の配慮は、いずれも適切な方針です。
選択肢の確認
1.Version prism の処方
誤り。Version prismの処方は静止位を正面に移す方法として適切である。
2.Anderson 法による手術
誤り。Anderson法は静止位を正面に移す術式として適切である。
3.Kestenbaum 法による手術
誤り。Kestenbaum法は静止位を正面に移す術式として適切である。
4.両眼水平4 直筋大量後転術
正しい。大量後転術は静止位のない眼振に対する術式であり、この症例には適さない。
5.授業中は黒板に向かって左寄りの座席に座るよう指導
誤り。静止位を使いやすい座席への配慮は適切である。
覚えるポイント
- 静止位がある=Kestenbaum法・Anderson法で静止位を正面に移す。
- 静止位がなく振幅が大きい=水平4直筋の大量後転で振幅を減らす。
- Version prism=両眼を静止位の方向へ向けるプリズム(基底は静止位と反対側)。