54AM075|第54回 視能訓練士国家試験 過去問
78 歳の男性。3 か月前に脳梗塞を発症した。外出時に人にぶつかってしまうため来院した。視力は右(1.2×-5.50D)、左(1.0×-4.00D)。Goldmann 視野計検査の結果(別冊No. 11)を別に示す。この患者への対応で正しいのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 4・5
正答
4、5
この問題のポイント
脳梗塞後の同名半盲への対応を問う図問題です。
解説
同名半盲では、欠けている側の情報が入らないため人にぶつかります。まず本人が見えにくい部分を自覚しているかを確認します。自覚(病識)があれば代償行動を学べますが、半側空間無視を伴うと自覚が乏しく対応が変わるためです。
そのうえで、残存視野を活用して意識的に視線(と頭部)を欠損側へ動かすよう指導します。凹レンズや逆単眼鏡による視野の相対的拡大は、求心性視野狭窄には用いますが同名半盲には適しません。
選択肢の確認
1.右側に顔を回して見るように指導する。
誤り。欠損側へ顔を回すべきであり、この指示は方向が特定できない。
2.凹レンズで視野を縮小し広い視野を得る。
誤り。凹レンズによる縮小は求心性視野狭窄に用いるもので同名半盲には適さない。
3.逆単眼鏡で視野を縮小し広い視野を得る。
誤り。逆単眼鏡は求心性視野狭窄に用いるもので同名半盲には適さない。
4.見えにくい部分を自覚的に認識しているか確認する。
正しい。見えにくい部分を自覚しているかの確認が対応の出発点となる。
5.残存視野を活用してもらうため、意識して視線を動かすように指導する。
正しい。残存視野を活用し意識して視線を動かすよう指導する。
覚えるポイント
- 同名半盲=欠損側への走査(スキャニング)訓練が基本。
- 半側空間無視を伴うと病識が乏しく、訓練の効果が上がりにくい。
- 視野拡大用プリズム(Peli prism)を用いることもある。