50AM068|第50回 視能訓練士国家試験 過去問
70 歳の男性。2か月前に脳梗塞を発症し、リハビリテーション中である。この患者に見本の絵(別冊No. 5A)を書き写すよう指示したところ描いた絵(別冊No. 5 B)を別に示す。最も可能性の高い障害はどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
脳梗塞後の模写課題の所見から高次脳機能障害を判断する図問題です。
解説
見本の絵の片側だけを描き落とすという所見は、半側空間無視の典型です。多くは右頭頂葉(下頭頂小葉)の障害により左側の空間を無視します。視野そのものは保たれているのに、その側の空間に注意が向かないのが本質です。
同名半盲では患者が首を振って補うため模写は完成でき、皮質盲は視覚そのものの喪失、相貌失認は顔の認識障害、水平注視麻痺は眼球運動の障害です。
選択肢の確認
1.皮質盲
誤り。皮質盲では視覚そのものが失われ模写自体ができない。
2.相貌失認
誤り。相貌失認は顔の認識障害であり模写の片側欠落は説明できない。
3.同名半盲
誤り。同名半盲では代償的に首を振るため模写は完成できることが多い。
4.水平注視麻痺
誤り。水平注視麻痺は眼球運動の障害であり模写の片側欠落は説明できない。
5.半側空間無視
正しい。片側を描き落とすのは半側空間無視の典型所見である。
覚えるポイント
- 半側空間無視=右頭頂葉障害で左空間を無視。視野障害とは別。
- 線分二等分試験、模写課題、線分抹消試験で評価する。
- 同名半盲は自覚があり代償するが、半側空間無視には自覚(病識)が乏しい。