50AM074|第50回 視能訓練士国家試験 過去問
73 歳の男性。糖尿病があり半年前に脳梗塞を発症し、複視と眼瞼下垂が出現した。第1眼位は右40 Δ外斜視、15 Δ下斜視。右内転、上転および下転制限がみられる。左の片麻痺がみられる。考えられる疾患はどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
動眼神経麻痺と対側片麻痺の組合せから脳幹症候群を判断する問題です。
解説
右の内転・上転・下転の制限と眼瞼下垂は右動眼神経麻痺、そこに左の片麻痺が加わっています。動眼神経は中脳を腹側へ抜け、その途中で錐体路(大脳脚)を横切ります。
この部位(中脳腹側、大脳脚)の梗塞で、同側の動眼神経麻痺+対側の片麻痺を呈するのがWeber症候群です。糖尿病と脳梗塞の既往も合致します。
選択肢の確認
1.Benedikt 症候群
誤り。Benedikt症候群は動眼神経麻痺+対側の不随意運動(赤核障害)である。
2.Fisher 症候群
誤り。Fisher症候群は両眼の全外眼筋麻痺・運動失調・腱反射消失である。
3.Möbius 症候群
誤り。Möbius症候群は先天性の顔面神経・外転神経麻痺である。
4.Parinaud 症候群
誤り。Parinaud症候群は上方注視麻痺・光近反応解離である。
5.Weber 症候群
正しい。同側の動眼神経麻痺+対側片麻痺はWeber症候群である。
覚えるポイント
- Weber症候群=中脳腹側(大脳脚)。動眼神経麻痺+対側片麻痺。
- Benedikt症候群=中脳被蓋(赤核)。動眼神経麻痺+対側不随意運動。
- Parinaud症候群=中脳背側(四丘体)。上方注視麻痺・光近反応解離・輻湊後退眼振。