53AM069|第53回 視能訓練士国家試験 過去問
37 歳の男性。夜盲を主訴に来院した。視力は右1.5(矯正不能)、左1.2(矯正不能)。Goldmann 視野計検査では20~40°付近に輪状暗点が検出された。 ERG 検査の結果で考えられる波形はどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・2
正答
1、2
この問題のポイント
夜盲と輪状暗点からERG波形を推定する図問題です。
解説
夜盲と20〜40°の輪状暗点という所見は、網膜色素変性を示します。杆体から始まって錐体にも及ぶ広範な視細胞の変性が本態です。
したがってERGでは、杆体応答が著明に減弱または消失し、進行すると混合応答・錐体応答も減弱します。減弱型または消失(平坦)型を示す波形が正答です。視力が1.2〜1.5と保たれているのは、中心窩が最後まで残るためです。
選択肢の確認
1.①
正しい。杆体応答が著明に減弱または消失した波形が網膜色素変性に一致する。
2.②
正しい。混合応答も減弱した波形が網膜色素変性に一致する。
3.③
誤り。正常波形は網膜色素変性の所見と一致しない。
4.④
誤り。陰性型(a波保存・b波減弱)は網膜内層の障害を示す。
5.⑤
誤り。この波形は網膜色素変性の所見と一致しない。
覚えるポイント
- 網膜色素変性=ERGは早期から減弱し、進行すると消失する。
- 夜盲→輪状暗点→求心性狭窄→管状視野。中心視力は末期まで保たれることが多い。
- 陰性型(a波保存・b波減弱)=CSNB、網膜中心動脈閉塞症、先天網膜分離症。