53AM036|第53回 視能訓練士国家試験 過去問
左滑車神経麻痺の患者で、内方回旋複視が最も強く出現するむき眼位はどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
上斜筋麻痺で回旋複視が最も強くなる視方向を問う問題です。
解説
上斜筋の内旋作用は下方視で最も要求されるため、左上斜筋麻痺では下方視で外方回旋偏位が最大となり、患者は最も強い回旋複視(内回しずれ)を自覚します。
さらに上斜筋の下転作用は内転位(左眼では右方視)、内旋作用は外転位(左眼では左方視)で強く働きます。回旋成分が最も現れるのは、左眼が外転しつつ下転する左下方視です。
選択肢の確認
1.左方視
誤り。左方視のみでは下転成分が加わらない。
2.右下方視
誤り。右下方視では左眼が内転位となり回旋成分より上下偏位が目立つ。
3.右上方視
誤り。上方視では上斜筋の作用が要求されない。
4.左下方視
正しい。左下方視で左上斜筋の内旋作用が最も要求され回旋複視が最大となる。
5.左上方視
誤り。上方視では上斜筋の作用が要求されない。
覚えるポイント
- 上斜筋の下転作用=内転位で最大。内旋作用=外転位で最大。
- 上斜筋麻痺=下方視で外方回旋が強まる。階段を下りるときに困る。
- 上下偏位は内転位で最大、回旋偏位は下方視で最大となる。