53PM075|第53回 視能訓練士国家試験 過去問
58 歳の男性。数か月前から日常視の複視、増悪する動悸、発汗過多、体重減少を自覚したため来院した。この患者のMRI(別冊No. 12)を別に示す。診断はどれか。

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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
MRI所見から診断を確定する図問題です。
解説
動悸・発汗過多・体重減少という甲状腺機能亢進症の全身症状に加え、MRIで外眼筋の筋腹が紡錘状に腫大し、付着部(腱)は保たれているという所見がみられれば、診断は甲状腺眼症です。
障害されやすい順は下直筋>内直筋>上直筋>外直筋(I'M SLOW)で、腱まで含めて腫大する特発性眼窩炎症との重要な鑑別点になります。
選択肢の確認
1.甲状腺眼症
正しい。筋腹の紡錘状腫大と全身症状から甲状腺眼症である。
2.重症筋無力症
誤り。重症筋無力症では外眼筋の腫大はみられない。
3.動眼神経上枝麻痺
誤り。動眼神経上枝麻痺では外眼筋の腫大はみられない。
4.慢性進行性外眼筋麻痺
誤り。慢性進行性外眼筋麻痺では外眼筋は萎縮する。
5.Sagging eye syndrome
誤り。Sagging eye syndromeは加齢による結合組織の弛緩で筋腫大はない。
覚えるポイント
- 甲状腺眼症=筋腹が腫大し腱は保たれる(spindle状)。
- 特発性眼窩炎症=腱まで含めて腫大する。ステロイドが著効する。
- 障害されやすい順=下直筋>内直筋>上直筋>外直筋(I'M SLOW)。