53PM074|第53回 視能訓練士国家試験 過去問
58 歳の男性。数か月前から日常視の複視、増悪する動悸、発汗過多、体重減少を自覚したため来院した。来院時の9 方向眼位写真(別冊No. 11)を別に示す。疾患の鑑別に有用でない検査はどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
甲状腺眼症の鑑別診断に用いる検査を問う図問題です。
解説
動悸・発汗過多・体重減少という甲状腺機能亢進症の症状に複視を伴うことから、甲状腺眼症を第一に考えます。鑑別のためには、制限性か麻痺性かを見る牽引試験、重症筋無力症を除外するアイステスト・テンシロン試験、神経筋接合部の評価となる外眼筋筋電図が有用です。
大型弱視鏡は斜視角と両眼視機能を評価する検査であり、これらの疾患の鑑別には寄与しません。
選択肢の確認
1.牽引試験
誤り。牽引試験は制限性か麻痺性かの鑑別に有用である。
2.大型弱視鏡
正しい。大型弱視鏡は斜視角の評価であり疾患の鑑別には有用でない。
3.アイステスト
誤り。アイステストは重症筋無力症の除外に有用である。
4.外眼筋筋電図
誤り。外眼筋筋電図は神経筋接合部の評価に有用である。
5.テンシロン試験
誤り。テンシロン試験は重症筋無力症の除外に有用である。
覚えるポイント
- 甲状腺眼症=制限性(牽引試験陽性)。重症筋無力症=麻痺性(牽引試験陰性)。
- 両者は合併することがあるため、両方の評価が必要。
- 甲状腺眼症=眼瞼後退・眼球突出・外眼筋腫大(筋腹)。