51AM066|第51回 視能訓練士国家試験 過去問
72 歳の女性。視力低下、目の奥の痛みを主訴に来院した。来院時視力は右0.8(1.0×+0.50D)、左光覚弁(矯正不能)であった。来院時の9方向眼位写真(別冊 No. 3)を別に示す。病変部位はどこか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
全方向の眼球運動障害と視力低下から病巣を局在診断する図問題です。
解説
全外眼筋麻痺(動眼・滑車・外転神経の障害)に視力低下(視神経の障害)が加わるという組合せは、眼窩先端部症候群を示します。眼窩尖部には上眼窩裂を通る3つの眼球運動神経と、視神経管を通る視神経が集まっているためです。
視神経が侵されない場合は上眼窩裂症候群、視神経管のみなら視力低下だけ、海綿静脈洞症候群では視力低下は伴わないのが原則です。目の奥の痛みは三叉神経第1枝の障害によります。
選択肢の確認
1.眼球内
誤り。眼球内の病変では全外眼筋麻痺は説明できない。
2.眼窩先端部
正しい。全外眼筋麻痺と視力低下の組合せは眼窩先端部症候群である。
3.視神経管
誤り。視神経管の病変だけでは眼球運動障害は生じない。
4.視交叉
誤り。視交叉の病変では両耳側半盲となり眼球運動障害は伴わない。
5.海綿静脈洞
誤り。海綿静脈洞症候群では通常、視力低下を伴わない。
覚えるポイント
- 眼窩先端部症候群=Ⅲ・Ⅳ・Ⅵ・Ⅴ1の障害+視神経障害(視力低下)。
- 上眼窩裂症候群=Ⅲ・Ⅳ・Ⅵ・Ⅴ1の障害。視力は保たれる。
- 海綿静脈洞症候群=Ⅲ・Ⅳ・Ⅵ・Ⅴ1・Ⅴ2の障害。視力は保たれる。