48PM073|第48回 視能訓練士国家試験 過去問
46 歳の女性。数か月前からの複視を主訴に来院した。過去に甲状腺機能亢進症の加療歴がある。視力は右1.2(矯正不能)、左1.0(1.2×-0.50 D)。MRI 眼窩冠状断のT1 強調像と脂肪抑制T2 強調像(別冊No. 5A)を別に示す。別に示すHess 赤緑試験の結果(別冊No. 5B①〜⑤)のうち、この患者のものはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
甲状腺眼症のMRI所見から、対応するHess赤緑試験の結果を選ぶ問題です。
解説
甲状腺眼症では外眼筋の筋腹が腫大し、線維化した筋が伸びなくなるため制限性の眼球運動障害が生じます。侵されやすい順は下直筋>内直筋>上直筋>外直筋です。
下直筋の線維化では、下直筋が伸びないため上転が制限されます。したがってHess図では患眼側の上方視の点が強く引き込まれたパターンとなり、MRIで腫大している筋と対応する制限が示されている図が正答です。
選択肢の確認
1.①
誤り。所見のパターンがMRIで腫大している筋と対応しない。
2.②
誤り。所見のパターンがMRIで腫大している筋と対応しない。
3.③
誤り。所見のパターンがMRIで腫大している筋と対応しない。
4.④
誤り。所見のパターンがMRIで腫大している筋と対応しない。
5.⑤
正しい。MRIで腫大している筋の線維化による運動制限と対応するパターンである。
覚えるポイント
- 甲状腺眼症=筋腹の腫大(腱付着部は保たれる)。
- 侵されやすい順=下直筋>内直筋>上直筋>外直筋(I'M SLOW)。
- 下直筋の線維化=上転制限。牽引試験陽性の制限性斜視。