56AM073|第56回 視能訓練士国家試験 過去問
40 歳の男性。転倒した際に右顔面を強打し、その後右眼が見えにくくなってきたと訴えて来院した。右眉毛外側に皮下出血と挫滅創を認める。視力は右光覚弁(矯正不能)、左視力1.2(矯正不能)であった。右眼に相対的瞳孔求心路障害を認める。まず行うべき検査はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
眉毛外側の外傷後の視力低下でまず行う検査を問う問題です。
解説
右眉毛外側の挫滅創に続く光覚弁までの視力低下とRAPD陽性という組合せは、外傷性視神経症(視神経管骨折を含む)を強く示唆します。したがってまず頭部CT(薄層・眼窩条件)で視神経管の骨折と眼窩内の状態を確認します。
診断と治療の緊急性が高く、画像評価を最優先します。網膜電図・角膜知覚検査・Hess赤緑試験・視野検査は、この段階で優先されません。
選択肢の確認
1.頭部CT
正しい。視神経管骨折を含む外傷性視神経症を疑い頭部CTを行う。
2.網膜電図
誤り。網膜電図は網膜機能の評価でありこの段階で優先されない。
3.角膜知覚検査
誤り。角膜知覚検査はこの病態の評価に直結しない。
4.Hess 赤緑試験
誤り。Hess赤緑試験は眼球運動の評価であり優先されない。
5.動的量的視野検査
誤り。視野検査は視力が光覚弁では実施困難である。
覚えるポイント
- 外傷性視神経症=眉毛外側の打撲が典型的な受傷機転。RAPD陽性。
- 眼底所見は受傷直後には正常のことが多く、後に視神経萎縮となる。
- 確定診断は薄層CT。治療=ステロイド大量療法、視神経管開放術を検討する。