47PM072|第47回 視能訓練士国家試験 過去問
8歳の男児。公園で転倒し顔面を打撲した。その後から物が2つに見えると訴えて来院した。上方視の写真(別冊No. 5A)と眼窩部CT(別冊No. 5B)を別に示す。複視の原因となっている筋はどれか。

解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
眼窩壁骨折のCTと上方視の写真から絞扼された筋を判定する問題です。
解説
顔面打撲後の複視で、上方視の写真で左眼の上転制限があり、CTで眼窩下壁の骨折と組織の落ち込みが確認できれば、左下直筋(および周囲組織)が骨折部に絞扼されていると診断します。
下直筋が下方へ引き込まれるため上転できず、上方視で複視が最大になります。小児では骨がしなって元に戻る線状骨折(white-eyed blowout fracture)となり、外見上の腫脹が乏しいまま強い絞扼が起こるため緊急手術の適応です。
選択肢の確認
1.左下直筋
正しい。眼窩下壁骨折による左下直筋の絞扼で上転が制限される。
2.左上斜筋
誤り。上斜筋の障害では内転位での下転が制限される。
3.右下斜筋
誤り。右下斜筋の障害では右眼の内転位での上転が制限される。
4.右下直筋
誤り。右下直筋の絞扼であれば右眼の上転が制限される。
5.右上直筋
誤り。右上直筋の麻痺であれば右眼の上転が制限される。
覚えるポイント
- 眼窩下壁骨折=下直筋絞扼→上転制限+上方視での複視。
- 内側壁骨折=内直筋絞扼→外転制限。
- 小児のwhite-eyed blowout fractureは緊急手術の適応。