56AM074|第56回 視能訓練士国家試験 過去問
13 歳の男子。2 週前から左眼が見えづらくなり眼科を受診した。左視力0.06(1.0×+12.50 D◯cyl-1.00 D 175°)。眼底に異常を認めない。左細隙灯顕微鏡写真(別冊No. 12)を別に示す。小学校の健診で心電図の異常を指摘され経過観察中である。母、姉および母方の祖父に同疾患がみられる。考えられる疾患はどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
水晶体亜脱臼と心疾患・家族歴から疾患を判断する図問題です。
解説
+12.50 Dという強い遠視(水晶体が偏位して無水晶体様の光路になっている)と、細隙灯顕微鏡での水晶体亜脱臼、心電図異常、**母・姉・母方祖父にみられる家族歴(常染色体顕性遺伝)**という組合せは、Marfan症候群を示します。
フィブリリン1の異常によりZinn小帯が脆弱化し、水晶体が上耳側へ亜脱臼します。大動脈解離など心血管系の合併が生命予後を左右します。
選択肢の確認
1.Kearns-Sayre 症候群
誤り。Kearns-Sayre症候群は網膜色素変性とCPEOを伴うミトコンドリア病である。
2.Marfan 症候群
正しい。水晶体亜脱臼・心疾患・常染色体顕性の家族歴からMarfan症候群である。
3.Sturge-Weber 症候群
誤り。Sturge-Weber症候群は顔面母斑と緑内障を伴う。
4.von Recklinghausen 病
誤り。von Recklinghausen病はカフェオレ斑とLisch結節を伴う。
5.Wilson 病
誤り。Wilson病ではKayser-Fleischer輪がみられる。
覚えるポイント
- Marfan症候群=水晶体の上耳側亜脱臼、高身長、クモ状指、大動脈解離。
- 常染色体顕性遺伝(フィブリリン1遺伝子)。
- ホモシスチン尿症では水晶体が下鼻側へ亜脱臼する(常染色体潜性)。