111Q036|第111回 薬剤師国家試験 過去問
胆汁酸トランスポーターを阻害し、大腸管腔内の胆汁酸量を増加させることで 便秘を改善するのはどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
エロビキシバットは回腸胆汁酸トランスポーターを阻害し、胆汁酸の再吸収を減らして大腸へ流入させる便秘治療薬です。
解説
胆汁酸は通常、回腸末端の胆汁酸トランスポーターIBAT(ASBT)から再吸収され、腸肝循環します。エロビキシバットがこの輸送体を阻害すると大腸管腔内へ到達する胆汁酸が増え、大腸で水分・電解質分泌と消化管運動が促進されて排便が起こりやすくなります。他の選択肢も消化管症状に使われますが、Cl⁻チャネル、グアニル酸シクラーゼC、消化管運動調節、5-HT₃受容体と標的が異なります。
選択肢の確認
1.ルビプロストン:腸上皮のClC-2クロライドチャネルを活性化し、腸管内への水分分泌を促します。
2.リナクロチド:グアニル酸シクラーゼC受容体を刺激し、cGMPを介して腸液分泌を促します。
3.エロビキシバット:正答。回腸胆汁酸トランスポーターを阻害します。
4.トリメブチン:消化管のオピオイド受容体などを介して運動を調節します。
5.ラモセトロン:5-HT₃受容体を遮断し、主に下痢型過敏性腸症候群に用います。
覚えるポイント
エロビキシバットは「回腸で再吸収を止め、大腸の胆汁酸を増やす」と作用部位から理解します。