111Q297第111回 薬剤師国家試験 過去問

9 歳男児。身長 136 cm、体重 31 kg。1 年前に咳嗽、喀痰及び呼吸困難を 主訴に来院し、気管支ぜん息と診断されて治療が開始された。現在は、月に1 ~2 回、夜間に息苦しさとともに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった呼吸音が聞こ えるとのことである。呼吸機能検査(スパイログラム)では、1 秒量(FEV1)と 1 秒率(FEV1%)の低下がみられたが、%肺活量(%VC)は基準範囲内であっ た。また、血液検査ではハウスダストに対する IgE 抗体が陽性であった。現在の 処方は以下のとおりである。 (処方1 ) アドエア 100 ディスカス 60 吸入用 (注) 1 個 1 回1 吸入 1 日2 回 朝就寝前 吸入 ⎧ | | | | ⎩ ⎫ | | | | ⎭ 注:サルメテロールキシナホ酸塩及びフルチカゾンプロピオン酸エステルを 含有する吸入粉末剤。1 吸入で、サルメテロールとして 50 μg 及びフル チカゾンプロピオン酸エステルとして 100 μg を吸入できる。 (処方2 ) モンテルカストチュアブル錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 就寝前 30 日分 (処方3 ) プロカテロール塩酸塩水和物エアゾール5 μg 1 個 発作時 1 回2 吸入 1 日4 回まで 患児の保護者への処方薬に関する説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 3・4

正答

3・4

この問題のポイント

維持薬と発作治療薬を区別し、ディスカスと加圧式定量噴霧吸入器それぞれの正しい操作を説明します。

解説

アドエア ディスカスはドライパウダー吸入器なので、薬剤をセットした後、速く深く吸い込み、息を止めてからゆっくり吐きます。含有するフルチカゾンによる口腔カンジダ症や嗄声を防ぐため、吸入後はうがいを行います。モンテルカストはロイコトリエン受容体拮抗薬で維持治療に用い、既に起きている発作を直ちに止める薬ではありません。発作時のプロカテロールエアゾールは使用前によく振って噴霧します。マウスピースは時々取り外して温水で洗い、十分乾燥させるため、水洗い禁止という説明は誤りです。

選択肢の確認

1.処方1 の薬剤吸入時は、素早く浅く吸い込むようにしてください。:速く深く吸入します。
2.処方1 の薬剤吸入後は、効果を持続させるためうがいを避けてください。:吸入後はうがいが必要です。
3.処方2 の薬剤は、すでに起こっているぜん息発作を止める薬ではありません。:正答。維持治療薬です。
4.処方3 の薬剤は、使用前によく振ってください。:正答。エアゾールを均一にします。
5.処方3 の薬剤のマウスピース(吸入口)は、水洗いしないでください。:時々取り外して温水で洗い、十分乾燥させます。

覚えるポイント

DPIは速く深く吸い、ICS後はうがい。発作時短時間作用性β2刺激薬はエアゾールを振って正しく吸入します。

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