59PM031第59回 理学療法士国家試験 過去問

運動療法を受ける患者の自己効力感が低下する可能性が高いのはどれか。

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正解: 5

正答

5.達成が困難な高い目標の運動課題を初めに設定する。

この問題のポイント

自己効力感とは、患者が「自分はできる」という信念を持つこと。運動療法においては、達成可能な目標設定がその形成に寄与する。一方、過度に高い目標を最初に提示すると、達成不能のリスクが高まり、挫折体験が生じやすくなる。その結果、自己効力感は低下し、治療への意欲も減少する。

解説

自己効力感は、アレクサンダー・バーンズの理論に基づき、過去の成功体験や他者の成功例、適切な目標設定などに影響される。特に、運動課題の設定段階で「達成が困難な高い目標」を最初に提示すると、患者はその目標を達成できないと認識しやすくなる。この失敗体験は、自己効力感の低下を引き起こす。逆に、段階的に達成可能な目標を設定することで、成功体験が積み重なり、自己効力感は向上する。したがって、この選択肢は自己効力感の低下を引き起こすリスクが高い。

選択肢の確認

1.運動療法時に医療者が励ます。:励ましは自己効力感を高める可能性がある。
2.運動後の疲労は問題ないことを説明する。:疲労の認識を適切に伝えることで、不安を軽減し、自己効力感に好影響を与える。
3.既に退院した患者の成功した治療例を伝える。:類似経験を共有することで、自己効力感を高める。
4.類似した事柄に対して過去に成功体験がある。:直接的な成功体験は自己効力感を強化する。
5.達成が困難な高い目標の運動課題を初めに設定する。:初期の挫折リスクが高く、自己効力感の低下につながる。

覚えるポイント

「最初に難しい目標を設定すると、失敗が増える。失敗=自己効力感の低下。まずは簡単な目標から。」

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