61PM018|第61回 理学療法士国家試験 過去問
83 歳の男性。大動脈弁狭窄症に対するTAVI 術後。自転車エルゴメーターの運 動療法で、連続して一定の負荷強度を加えると下肢疲労と血圧の上昇が顕著となる ため、高強度負荷のペダル運動45 秒と低強度でのペダル運動90 秒を交互に組合せ て実施した。 この負荷様式で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2.インターバルトレーニング
この問題のポイント
高齢者で心臓機能が低下している場合、連続的な運動は下肢疲労や血圧上昇を引き起こすリスクが高まる。そのため、運動と回復を交互に組み合わせる負荷設計が重要であり、その中で「高強度と低強度を交互に繰り返す」構成は、インターバルトレーニングに該当する。
解説
83歳の男性でTAVI術後の患者は、心臓の機能が回復しづらい状態にあり、連続的な負荷は循環負担を増大させる。このため、45秒の高強度ペダル運動と90秒の低強度運動を交互に実施する方法は、運動中の疲労を短時間で回復させ、血圧の急上昇を防ぐ効果がある。このような「運動と休息(回復)を繰り返す」構造は、インターバルトレーニングと定義される。特に高齢・心疾患患者において、血圧変動をコントロールしながら運動耐性を向上させるための有効な方法である。
選択肢の確認
1.Ramp 負荷:負荷を連続的に漸増させる方法で、本問の「強度の交互」には該当しない。
2.インターバルトレーニング:高・低強度を交互に繰り返すため、正解。
3.コンディショニング:運動前の準備療法(例:呼吸訓練)であり、負荷設計そのものではない。
4.サーキットトレーニング:複数の種目を巡回する方式で、本問の単一のペダル運動とは異なる。
5.多段階漸増負荷:負荷を段階的に上げていくもので、時間的交互ではなく連続的増加であるため不適。
覚えるポイント
「高強度と低強度を交互に繰り返す」=インターバルトレーニング。
高齢・心不全患者では、連続運動より回復時間の確保が重要で、血圧や疲労のリスクを軽減できる。