60PM013第60回 理学療法士国家試験 過去問

15 歳の女子。検診で体幹前屈による肋骨の突出を認め受診した。レントゲン検 査で胸椎に30 度のCobb 角を認めた。処方された体幹装具を図に示す。 この装具の名称はどれか。

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正解: 3

正答

3.Milwaukee 装具

この問題のポイント

体幹前屈で肋骨の突出を認め、胸椎に30度のCobb角が確認されたことから、進行性の側弯症の治療を考慮。装具の構造が「頸部リング、胸郭部の支柱、骨盤部」を備え、前後面の体幹を支える構造であることから、ミルウォーキー型の特徴が明確に示されている。

解説

15歳の女性で、体幹前屈時に肋骨の突出を認め、レントゲンで胸椎のCobb角が30度と確認された。この角度は25度以上で進行性側弯症の装具療法の適応範囲に該当する。装具の外観は、頸部にリング、胸郭部に支柱、骨盤部に固定をもつ前後対称の構造で、上位胸椎にカーブがある場合に特に効果的である。この装具は、頸胸腰仙椎(CTLSO)に分類され、骨盤と頸部を結ぶ支柱により体幹を安定化し、側弯の進行を抑制する。近年ではアンダーアーム型(TLSO)も使用されるが、本問の画像所見に一致するのはミルウォーキー装具の典型的な構造である。

選択肢の確認

1.Halo 装具:頭蓋骨にピンを固定し、肩から胸部を支える構造。頚椎の骨折や不安定性に用いられるが、体幹の支柱構造ではない。
2.Jewett 装具:胸骨・恥骨・背部パッドによる3点支持で、圧迫骨折対応。側弯症の治療には適さない。
3.Milwaukee 装具:頸部リング、胸郭支柱、骨盤部を含む体幹装具。本問の画像所見と一致。正解。
4.SOMI 装具:頚部を支える装具で、胸郭との関連なし。側弯症治療には不適。
5.Taylor 型装具:胸腰椎の屈曲・伸展を制限する長背装具。体幹全体の安定化には不向き。

覚えるポイント

「頸部+胸郭+骨盤」の3部構成で、上位胸椎にカーブがある場合に使用。弯曲の程度と部位を考慮して適応を判断します。装具の外観が「支柱でつながった前後対称構造」であれば、ミルウォーキー装具と判断できる。

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