61PM069|第61回 理学療法士国家試験 過去問
呼吸商で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3.蛋白質の呼吸商は脂質より大きい。
この問題のポイント
呼吸商(RQ)は、エネルギー代謝の性質を示す重要な生理指標であり、特に糖質、蛋白質、脂質の燃焼割合を比較する際に使用される。その値は「二酸化炭素排出量÷酸素消費量」として定義され、各栄養素ごとの典型的な値を暗記することで判断が可能になる。
解説
呼吸商は、体内で消費されるエネルギー源(糖質、蛋白質、脂質)の種類によって変化する。糖質の呼吸商は1.0、蛋白質は約0.8、脂質は約0.7とされ、この順に値が低いほど脂質が主に利用されていることになる。したがって、蛋白質の呼吸商は脂質よりも高い。これは、蛋白質の分解時により多くの二酸化炭素が生成されるためである。長時間運動では糖質が枯渇し、脂質利用が増えるため呼吸商は低下する。換気障害の評価には関与せず、単なる比(割り算)であり、排出量の差ではなく比である点も重要。
選択肢の確認
1.換気障害の指標である。:間違っている。換気障害の評価には使用されず、代謝状態の指標に過ぎない。
2.長時間の運動で増加する。:間違っている。長時間運動では脂質利用が増えるため、呼吸商は低下する。
3.蛋白質の呼吸商は脂質より大きい。:正しい。蛋白質(0.8)>脂質(0.7)の順で、値が大きい。
4.糖質の燃焼が多くなると低下する。:間違っている。糖質の燃焼は呼吸商を高くする(1.0に近づく)。
5.二酸化炭素排出量から酸素消費量を引いた値である。:間違っている。呼吸商は「比(÷)」であり、差(-)ではない。
覚えるポイント
「糖質1.0、蛋白質0.8、脂質0.7」という順で暗記。安静時や低強度運動では脂質が主に利用され、呼吸商は0.8付近。糖質摂取や高強度運動では1.0に近づく。呼吸商は「比」であり、差を求める誤解を避けよう。