72AM42|第72回 診療放射線技師国家試験 過去問
高エネルギー光子線に対する固体ファントム使用で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
固体ファントムの物理深を水等価深へ換算する係数と、指示値を水へ換算する係数を分けます。
解説
固体ファントムは密度・組成が水と完全には同じでないため、物理的厚さをそのまま水中深とみなせません。深さスケーリング係数を使い、水中の基準深に相当する固体内位置へ電離箱を置きます。さらに指示値にはフルエンススケーリング係数を乗じて水中等価値へ補正します。いずれも比として定義される無次元係数です。
選択肢の確認
1
1.深さスケーリング係数の単位は[cm−1]である。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 長さ同士の比であるため無次元で、cm⁻¹という逆長さの単位は持ちません。
2
2.フルエンススケーリング係数の単位は[cm−2]である。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 フルエンスの比として用いる補正係数も無次元で、面積当たりを表すcm⁻²ではありません。
3
3.深さスケーリング係数は入射光子線のエネルギーに依存しない。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 相互作用や阻止能の線質依存性があるため、材質だけでなく光子線エネルギーにも依存します。
4
4.深さスケーリング係数を利用して水中と等価な深さに電離箱を設置する。
判定:正答(記述は正しい)。 目的の水中基準深に対応する固体内の物理深を係数から求め、そこへ検出器実効中心を配置します。
5
5.等価な深さの水中での指示値に変換するために、電離箱指示値をフルエンス
スケーリング係数で除する。
判定:正答ではない(記述は誤り)。 水中等価指示値は固体内指示値へ係数を乗じる規約で補正し、単純に除するという向きが逆です。
覚えるポイント
- 深さ係数は測定位置、フルエンス係数は指示値を補正します。
- 固体ファントムを使うときも、水中測定プロトコルとのトレーサビリティを保ちます。
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