76AM84|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
乳房 X 線写真を別に示す。 この撮影法で正しいのはどれか。 2 つ選べ。

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正解: 4・5
正答
4、5
この問題のポイント
この問題では、提示された乳房 X 線写真が MLO〈mediolateral oblique:内外斜位〉撮影であることを見抜くのがポイントです。
画像では、乳房上外側から腋窩方向へ連続する大胸筋の高濃度陰影が描出されており、これは MLO 撮影の典型像です。
MLO 撮影では、
- 乳房支持台の角度を大胸筋外側と平行に合わせる
- 乳房外側上部の深部組織まで描出しやすい
という特徴があります。
解説
提示画像は、左右乳房を斜位方向から撮影した MLO 撮影です。
MLO 撮影では、乳房支持台を斜めに傾け、乳房を腋窩側から乳房下縁まで広く伸展させて撮影します。画像上で乳房後方に細長く写る高濃度陰影は大胸筋であり、MLO であることの重要な手がかりです。
MLO 撮影の目的は、通常の CC〈頭尾方向〉撮影だけでは評価しにくい部位、特に
- 乳房外側上部
- 腋窩尾部
- 深部後方組織
を十分に描出することです。
また、撮影時には乳房支持台の角度を患者の体型や大胸筋外縁の走行に合わせて調整します。一般に 大胸筋外側と平行になるように支持台角度を設定することで、乳房全体を無理なく広く展開しやすくなります。
画像でまず見るポイント
この画像では、乳房後方に左右とも三角形から帯状に伸びる高濃度陰影がみられます。
これは 大胸筋で、MLO 撮影を示す代表的所見です。
ひっかけポイント
**頭尾方向〈CC〉**なのか、**内外斜位〈MLO〉**なのかを取り違えないことが重要です。
大胸筋がしっかり見えていて、乳房外側上部深部の描出が狙われているなら MLOを考えます。
選択肢の確認
1.誤り。
MLO 撮影の圧迫は、単純に乳房の外側から行うと表現するのは適切ではありません。乳房支持台と圧迫板により、斜位方向に乳房全体を伸展・圧迫して撮影します。
2.誤り。
頭尾方向の入射は CC 撮影の説明です。提示画像は大胸筋が描出されており、MLO 撮影です。
3.誤り。
乳房撮影では乳房全体を適切に含めることが重要であり、単に乳房の大きさに合わせて任意に照射野を調節するという表現は適切ではありません。専用装置では受像器や撮影条件に応じた適正範囲で撮影し、必要部位を欠かさず含めることが重要です。
4.正しい。
MLO 撮影では、乳房支持台の角度を大胸筋外側と平行になるように設定するのが基本です。これにより乳房外側上部や後方組織を広く描出しやすくなります。
5.正しい。
MLO 撮影の大きな利点は、乳房外側上部の深部組織や腋窩尾部を描出しやすいことです。CC 撮影では評価しにくい部位の観察に有用です。
覚えるポイント
- 提示画像は MLO〈内外斜位〉撮影です。
- MLO では画像後方に 大胸筋が描出されることが多いです。
- CC 撮影は頭尾方向、MLO 撮影は斜位方向です。
- MLO 撮影では、乳房支持台の角度を大胸筋外側と平行にすることが重要です。
- MLO 撮影は、乳房外側上部・腋窩尾部・深部後方組織の描出に優れます。
