76AM87|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
X 線撮影体位を別に示す。 撮影法で正しいのはどれか。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、提示された X 線撮影体位から撮影法を同定します。
画像では、仰臥位で股関節を屈曲・外転・外旋し、大腿を約 45°外側へ開いた体位が示されています。
これは股関節側面撮影で用いられる Lauenstein〈ラウエンシュタイン〉法です。
解説
Lauenstein〈ラウエンシュタイン〉法は、股関節や大腿骨頸部を側面方向から観察するための撮影法です。
提示画像では、次の特徴が確認できます。
- 被検者は仰臥位
- 撮影側の股関節を屈曲する
- 撮影側の股関節を外転・外旋する
- 大腿を約 45°外側へ開く
- 中心 X 線は股関節部へ入射する
このような「蛙足位〈frog-leg position〉」に近い体位は、股関節側面像を得るための Lauenstein 法の典型です。
股関節正面像だけでは、大腿骨頭、大腿骨頸部、臼蓋との前後方向の関係を十分に評価しにくいことがあります。Lauenstein 法では、股関節を外転・外旋させることで、大腿骨頸部や股関節裂隙を側面方向から観察しやすくします。
画像でまず見るポイント
膝が曲げられ、股関節が外側へ開かれています。
さらに 45°の表示があり、股関節側面撮影の体位であることがわかります。
ひっかけポイント
Rosenberg 法は膝関節、Stenvers 法は側頭骨、Guthmann 法は骨盤計測、Anthonsen 法は足関節・距踵関節領域で使われる撮影法です。
股関節の蛙足位なら Lauenstein 法を選びます。
選択肢の確認
1.誤り。
Anthonsen〈アントンセン〉法は、主に足関節や距踵関節などの撮影で用いられる方法です。提示画像のような股関節を外転・外旋する撮影体位ではありません。
2.誤り。
Guthmann〈グースマン〉法は、骨盤計測などで用いられる撮影法として知られます。提示画像の股関節側面撮影体位とは一致しません。
3.正しい。
Lauenstein〈ラウエンシュタイン〉法は、股関節を屈曲・外転・外旋して撮影する股関節側面撮影法です。提示画像の体位と一致します。
4.誤り。
Rosenberg〈ローゼンバーグ〉法は、膝関節を屈曲した荷重位で撮影する方法です。変形性膝関節症などの評価で用いられます。股関節の蛙足位撮影ではありません。
5.誤り。
Stenvers〈ステンバース〉法は、側頭骨や内耳道・錐体部の撮影に関係する方法です。股関節撮影体位ではありません。
覚えるポイント
- Lauenstein 法は股関節側面撮影です。
- 体位は、仰臥位で股関節を屈曲・外転・外旋します。
- 蛙足位に近い体位を見たら Lauenstein 法を考えます。
- Rosenberg 法は膝関節です。
- Stenvers 法は側頭骨です。
- Guthmann 法は骨盤計測、Anthonsen 法は足関節・距踵関節領域で区別します。
