77AM82|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
歯科用コーンビーム CT 装置で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、歯科用コーンビーム CT〈CBCT〉装置の特徴が問われています。
正しいのは、幾何学的ひずみ補正が必要であるという記述です。
歯科用 CBCT では、円錐状の X 線束と 2 次元検出器を用いて多数の投影画像を収集し、三次元画像を再構成します。
正確な再構成には、投影画像の幾何学的位置関係や検出器特性の補正が重要です。
解説
歯科用コーンビーム CT は、歯科領域や顎顔面領域の三次元画像を得るために用いられます。
通常の CT と異なり、細い扇状ビームではなく、円錐状の X 線ビームを用います。
検出器には FPD などの 2 次元検出器が用いられ、被写体の周囲を回転しながら複数の投影画像を取得します。
これらの投影画像から三次元画像を再構成するためには、次のような補正が必要になります。
- X 線焦点、被写体、検出器の幾何学的位置関係の補正
- 検出器の歪みや位置ずれの補正
- 投影画像の幾何学的ひずみ補正
- 再構成時のアーチファクト低減
したがって、歯科用 CBCT では幾何学的ひずみ補正が必要です。
ひっかけポイント
CBCT は通常のヘリカル CT と同じ撮影方式ではありません。
円錐状ビームと 2 次元検出器で投影画像を集め、再構成する点が特徴です。
歯科用 CBCT の特徴
- 円錐状の X 線束を用いる。
- 2 次元検出器で投影画像を取得する。
- 顎顔面や歯科領域の三次元評価に用いる。
- 視野サイズを選択できる装置がある。
- ヘリカルスキャンではなく、回転撮影による投影データを用いる。
選択肢の確認
1.誤り。
歯科用 CBCT は、90 度だけ回転して撮影する装置ではありません。
一般に、被写体の周囲をより広い角度範囲で回転しながら投影画像を取得します。
2.誤り。
歯科用 CBCT では、目的部位に応じて視野サイズを選択できる装置があります。
視野サイズが変更できないとはいえません。
3.誤り。
歯科用 CBCT は、通常のマルチスライス CT のようなヘリカルスキャンを用いる方式ではありません。
円錐状 X 線束と 2 次元検出器による回転撮影を用います。
4.正しい。
歯科用 CBCT では、正確な三次元再構成のために、投影画像の幾何学的位置関係やひずみの補正が必要です。
したがって、この選択肢が正答です。
5.誤り。
歯科用 CBCT の検出器には、FPD などの 2 次元デジタル検出器が用いられます。
イメージングプレートを検出器として用いるという記述は適切ではありません。
覚えるポイント
- 歯科用 CBCT = cone beam CT。
- 円錐状 X 線束と 2 次元検出器を用いる。
- ヘリカルスキャンではない。
- 視野サイズは目的に応じて選択できる装置がある。
- 三次元再構成には幾何学的ひずみ補正が重要である。