78AM22第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

放射線治療技術学臨床放射線治療学時間的線量配分

放射線治療効果で誤っているのはどれか。

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正解: 2

正答

2.加速過分割照射は増殖が遅い腫瘍に有効である。

問題のポイント

この問題は「誤っているもの」を選ぶ問題です。

放射線治療効果は、

  • 腫瘍細胞の増殖速度
  • 治療期間
  • 1回線量
  • 分割回数
  • 併用療法
  • 酸素状態
  • 放射線増感効果

などに影響されます。

なぜ2が誤りか

加速過分割照射は、1日2回など複数回に分けて照射し、全体の治療期間を短縮する方法です。

目的は、治療期間中に腫瘍細胞が再増殖する時間を減らすことです。
そのため、加速過分割照射は、増殖が速い腫瘍で効果が期待されます。

問題文の選択肢2は「増殖が遅い腫瘍に有効」としているため誤りです。

したがって、誤っている選択肢は2です。

他の選択肢との区別

1.温熱療法は放射線増感効果を示す。
正しいです。
温熱療法は腫瘍細胞の放射線感受性を高めることがあります。
特に低酸素細胞や放射線抵抗性の細胞に対して、放射線治療効果を増強する目的で併用されることがあります。

2.加速過分割照射は増殖が遅い腫瘍に有効である。
誤りです。
加速過分割照射は、治療期間中の腫瘍細胞の再増殖を抑える目的があり、増殖が速い腫瘍に対して意義があります。
「増殖が遅い腫瘍に有効」とする記述は不適切です。

3.シスプラチン(白金製剤)は放射線増感効果を示す。
正しいです。
シスプラチンはDNA損傷を起こし、放射線によるDNA損傷の修復を妨げることで、放射線増感効果を示します。
頭頸部癌、肺癌、子宮頸癌などで化学放射線療法として併用されます。

4.放射線治療期間の延長は治療成績の悪化につながる。
正しいです。
治療期間が延長すると、その間に腫瘍細胞が再増殖する可能性があります。
特に増殖の速い腫瘍では、治療期間の延長が局所制御率の低下につながることがあります。

5.定位放射線照射は通常分割照射に比べ高い局所効果が得られる。
正しいです。
定位放射線照射では、病変に対して高精度に大線量を集中して照射します。
そのため、適切な小病変では通常分割照射より高い局所効果が期待できます。

覚えるポイント

放射線治療効果の問題では、次の整理が重要です。

  • 温熱療法:放射線増感効果がある
  • シスプラチン:放射線増感作用をもつ代表的薬剤
  • 治療期間延長:腫瘍再増殖により成績悪化の原因になる
  • 加速過分割照射:増殖が速い腫瘍で意義がある
  • 定位照射:高精度・大線量集中で高い局所効果が期待される

本問は「誤っているもの」を選ぶので、正答は2です。

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