78AM25第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

放射線治療技術学放射線治療機器粒子線治療装置

日本国内の炭素線治療施設で稼働している加速器はどれか。

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正解: 4

正答

4.シンクロトロン

問題のポイント

炭素線治療は、炭素イオンを高エネルギーまで加速して腫瘍に照射する粒子線治療です。

炭素イオンは陽子より重いため、治療に必要な深さまで到達させるには大きなエネルギーが必要です。
そのため、日本国内の炭素線治療施設では、主加速器としてシンクロトロンが用いられています。

なぜシンクロトロンが正しいか

シンクロトロンは、円形軌道を回る荷電粒子に高周波電場を与えて、粒子を段階的に加速する装置です。

炭素線治療では、

  • 炭素イオンを高エネルギーまで加速できる
  • 必要な深さに応じてエネルギーを変えやすい
  • 重粒子線治療に適した高エネルギービームを取り出せる

という理由から、シンクロトロンが用いられます。

したがって、正答は4.シンクロトロンです。

他の選択肢との区別

1.タンデトロン
誤りです。
タンデトロンは静電加速器の一種で、主に分析や研究用途で用いられます。
炭素線治療施設の主加速器として稼働しているものではありません。

2.ベータトロン
誤りです。
ベータトロンは電子を円形軌道で加速する装置です。
X線発生などに関係しますが、炭素イオンを治療エネルギーまで加速する装置ではありません。

3.サイクロトロン
誤りです。
サイクロトロンは陽子線治療で用いられることがあります。
しかし、炭素線のような重いイオンを治療に必要な可変エネルギーで扱うにはシンクロトロンが適しています。
日本国内の炭素線治療施設で問われる加速器はシンクロトロンです。

4.シンクロトロン
正しいです。
炭素イオンを高エネルギーまで加速し、治療に用いる主加速器です。

5.マイクロトロン
誤りです。
マイクロトロンは電子加速器の一種です。
炭素線治療用の主加速器ではありません。

覚えるポイント

粒子線治療と加速器の組合せは、次のように整理します。

  • 炭素線治療:シンクロトロン
  • 陽子線治療:サイクロトロンまたはシンクロトロン
  • 電子線・X線発生:リニアック、ベータトロン、マイクロトロンなど

本問では、日本国内の炭素線治療施設で稼働している加速器を問うているため、正答は4.シンクロトロンです。

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