78AM66|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
正弦波交流回路の電圧波形 e(t)と電流波形 i(t)を図に示す。 消費電力[W]に最も近いのはどれか。

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正解: 3
正答
3.10
図の見方
提示図は、正弦波交流回路における電圧波形 e(t) と電流波形 i(t) を示しています。
破線が電圧 e(t)、実線が電流 i(t) です。
図から読み取れる値は、
- 電圧の最大値:およそ 8 V
- 電流の最大値:およそ 5 A
- 電圧と電流の位相差:約 π/3、つまり 60°
です。
電圧波形 e(t) の方が電流波形 i(t) より先にピークを迎えているため、電圧が電流より進んでいます。
ただし、消費電力の計算では位相差の cos を使うため、進み・遅れの向きよりも位相差の大きさが重要です。
交流回路の消費電力
正弦波交流回路の有効電力、つまり消費電力 P は、
P = 実効電圧 × 実効電流 × cosθ
で求めます。
ここで、
- θ:電圧と電流の位相差
- cosθ:力率
です。
最大値を使う場合は、
P = 1/2 × 電圧最大値 × 電流最大値 × cosθ
として計算できます。
実効値に直して計算する方法
電圧の最大値は 8 V なので、実効値は、
8 / √2 V
です。
電流の最大値は 5 A なので、実効値は、
5 / √2 A
です。
位相差は約60°なので、
cos60° = 1/2
です。
したがって、
P = (8 / √2) × (5 / √2) × 1/2
まず、
(8 / √2) × (5 / √2)
= 40 / 2
= 20
これに力率 1/2 をかけると、
P = 20 × 1/2
= 10 W
となります。
したがって、消費電力は約10 Wです。
最大値から直接計算する方法
同じ計算を最大値で行うと、
P = 1/2 × Em × Im × cosθ
です。
Em = 8 V
Im = 5 A
θ = 60°
を代入すると、
P = 1/2 × 8 × 5 × cos60°
P = 1/2 × 8 × 5 × 1/2
P = 10 W
となります。
他の選択肢との区別
1.0
誤りです。
電圧と電流の位相差が90°なら平均消費電力は0になりますが、本図の位相差は約60°です。
2.5
誤りです。
力率や実効値の扱いを誤ると近い値になることがありますが、正しく計算すると10 Wです。
3.10
正しいです。
電圧最大値8 V、電流最大値5 A、位相差60°として計算すると、消費電力は10 Wです。
4.20
誤りです。
これは実効電圧と実効電流の積に相当します。
位相差による力率 cos60° = 1/2 をかける必要があります。
5.40
誤りです。
これは電圧最大値と電流最大値をそのまま掛けた値です。
交流の平均消費電力では、実効値と位相差を考慮する必要があります。
覚えるポイント
正弦波交流の消費電力は、
P = Vrms Irms cosθ
で求めます。
最大値で与えられている場合は、
P = 1/2 Em Im cosθ
と考えると便利です。
本問では、
- 電圧最大値:8 V
- 電流最大値:5 A
- 位相差:60°
- cos60° = 1/2
なので、
P = 1/2 × 8 × 5 × 1/2 = 10 W
となり、正答は3です。
