78AM70第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

理工学・放射線科学放射線計測技術線量計測

空洞電離箱線量計を用いて大気条件 25.0 ℃、100.0 kPa のもとで照射線量を測 定した。 温度気圧補正係数に最も近いのはどれか。 ただし、空洞電離箱線量計は基準大気条件 22.0 ℃、101.3 kPa のもとで校正さ れたものとする。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4.1.02

問題のポイント

空洞電離箱では、空洞内の空気質量が温度と気圧で変化します。

温度が高くなると空気密度は低下し、気圧が低くなっても空気密度は低下します。
空気密度が変わると、同じ照射条件でも測定される電離量が変化するため、温度気圧補正が必要です。

温度気圧補正係数の式

基準条件を T0、P0、測定条件を T、P とすると、温度気圧補正係数 kTP は、

kTP = {(273.15 + T) / (273.15 + T0)} × {P0 / P}

で求めます。

ここで、

  • T:測定時の温度[℃]
  • T0:校正時の基準温度[℃]
  • P:測定時の気圧[kPa]
  • P0:校正時の基準気圧[kPa]

です。

値を代入する

測定条件は、

T = 25.0 ℃
P = 100.0 kPa

基準条件は、

T0 = 22.0 ℃
P0 = 101.3 kPa

です。

したがって、

kTP = {(273.15 + 25.0) / (273.15 + 22.0)} × {101.3 / 100.0}

kTP = 298.15 / 295.15 × 1.013

298.15 / 295.15 ≒ 1.010

なので、

kTP ≒ 1.010 × 1.013
≒ 1.023

となります。

最も近い選択肢は 1.02 です。

他の選択肢との区別

1.0.95
誤りです。
測定時は基準条件より温度が高く、気圧が低いため、空気密度は低くなります。
その分、補正係数は1より大きくなります。

2.0.98
誤りです。
1より小さい値にはなりません。

3.1.00
誤りです。
測定条件が基準条件と異なるため、補正係数は厳密には1.00ではありません。

4.1.02
正しいです。
計算値は約1.023で、選択肢では1.02が最も近いです。

5.1.05
誤りです。
補正方向は合っていますが、値が大きすぎます。

覚えるポイント

温度気圧補正では、

kTP = {(273.15 + T) / (273.15 + T0)} × {P0 / P}

を使います。

  • 温度が基準より高い:補正係数は大きくなる
  • 気圧が基準より低い:補正係数は大きくなる

本問では、温度が高く、気圧が低いため、補正係数は1より少し大きくなります。
計算値は約1.02なので、正答は4です。

関連問題

78AM6978AM71
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)