78AM73|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
X 線管装置で誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
5.総ろ過はX線が透過する部分の取り外しできない物質による線質等価ろ過である。
問題のポイント
この問題は、X線管装置に関する基本用語を確認する問題です。
特に重要なのは、
- 放射口
- 実焦点
- 焦点外X線
- ターゲット角
- 固有ろ過
- 付加ろ過
- 総ろ過
の区別です。
本問は「誤っているもの」を選ぶ問題です。
なぜ5が誤りか
選択肢5の説明は、「総ろ過」ではなく「固有ろ過」の説明です。
X線管装置では、X線が放射口から出るまでに、管容器、絶縁油、ガラス、放射窓などを通過します。
これらのように、装置から取り外せない部分によるろ過を固有ろ過といいます。
一方、総ろ過とは、
固有ろ過 + 付加ろ過
を合わせたものです。
付加ろ過は、アルミニウム板などを追加して、低エネルギーX線を除去するために加えるろ過です。
したがって、「取り外しできない物質による線質等価ろ過」を総ろ過とする5は誤りです。
他の選択肢との区別
1.放射口はX線を通過させる開口部である。
正しいです。
放射口は、X線管容器からX線を外へ出すための開口部です。
2.焦点外X線は実焦点外から放射されるX線である。
正しいです。
焦点外X線は、電子がターゲット以外の部位に当たったり、反跳電子が別の場所に当たったりして、実焦点以外から発生するX線です。
画像のボケや不要被ばくの原因になります。
3.ターゲット角は実焦点面と基準軸とがなす角である。
正しいです。
ターゲット角は、陽極ターゲット面の傾きに関係する角度です。
実効焦点の大きさやヒール効果に関係します。
4.実焦点は加速粒子が当たるターゲットの表面部分である。
正しいです。
実焦点は、陰極から加速された電子が陽極ターゲットに衝突する実際の面積です。
5.総ろ過はX線が透過する部分の取り外しできない物質による線質等価ろ過である。
誤りです。
これは固有ろ過の説明です。
総ろ過は、固有ろ過と付加ろ過を合わせたものです。
覚えるポイント
ろ過は次のように整理します。
- 固有ろ過:取り外しできない部分によるろ過
- 付加ろ過:追加したフィルタによるろ過
- 総ろ過:固有ろ過 + 付加ろ過
本問では、選択肢5が固有ろ過を総ろ過として説明しているため、正答は5です。