78AM90|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
胸部正面 X 線写真を別に示す。 心胸郭比〈CTR〉で正しいのはどれか。

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正解: 1
正答
1.(A+B)/C
画像の見方
提示画像は胸部正面X線写真です。
画像右上に「P-A」とあるため、後前方向撮影〈PA撮影〉です。
また、左上に「立位」とあるため、立位胸部正面像として撮影されています。
心胸郭比〈CTR:cardiothoracic ratio〉は、胸部正面像で心陰影の横径が胸郭横径に対してどの程度あるかを示す指標です。
図では、
- 点線:正中矢状線
- A:正中線から右心縁までの最大距離
- B:正中線から左心縁までの最大距離
- C:胸郭内径の最大横径
を示しています。
心胸郭比〈CTR〉の式
CTRは次の式で求めます。
CTR = 最大心横径 / 最大胸郭横径
図の記号で表すと、
最大心横径 = A + B
最大胸郭横径 = C
です。
したがって、
CTR = (A + B)/ C
となります。
百分率で表す場合は、
CTR = (A + B)/ C × 100[%]
です。
本問の選択肢では百分率ではなく比の形で問われているため、正答は1.(A+B)/Cです。
なぜA+Bが心横径か
心臓は正中線をまたいで左右に広がっています。
そのため、心陰影の横幅を求めるには、
- 正中線から右心縁までの距離 A
- 正中線から左心縁までの距離 B
を足します。
つまり、A+B が最大心横径になります。
なぜCが胸郭横径か
Cは、左右の胸郭内側縁を結んだ最大横径を示しています。
CTRでは、心臓の横幅をこの胸郭横径で割って評価します。
胸郭横径は、肋骨の外側ではなく、胸郭内径を用いる点が重要です。
他の選択肢との区別
1.(A+B)/C
正しいです。
A+Bが最大心横径、Cが最大胸郭横径なので、CTRの式に一致します。
2.(B−A)/C
誤りです。
心横径は左右の距離を足して求めます。BからAを引くのではありません。
3.(C−B)/A
誤りです。
胸郭横径から左心側の距離を引いても、CTRは求められません。
4.C/(A+B)
誤りです。
分子と分母が逆です。CTRは心横径を胸郭横径で割ります。
5.C/(B−A)
誤りです。
分子と分母が逆であり、さらにB−Aも心横径ではありません。
覚えるポイント
心胸郭比〈CTR〉は、
CTR = 最大心横径 / 最大胸郭横径
です。
図で表すと、
CTR = (A+B)/C
となります。
一般に、立位PA胸部正面像でCTRが50%を超えると心拡大を疑います。
本問では、AとBを足した心横径をCで割るため、正答は1です。
