78PM76|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
散乱線除去グリッドで誤っているのはどれか。
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正解: 4
正答
4.テーパグリッドは吸収はくの高さが実中心線に近づくにつれて減少する。
この問題のポイント
散乱線除去グリッドの種類と構造を問う問題です。
問題文は「誤っているのはどれか」と聞いています。
したがって、グリッドの説明として不適切なものを選びます。
テーパグリッドでは、吸収はくの高さは中心部で高く、中心線から離れるにつれて低くなる構造です。
つまり、
実中心線に近づくにつれて減少する
のではなく、
実中心線から離れるにつれて減少する
と考えます。
したがって、誤っている選択肢は
4.テーパグリッドは吸収はくの高さが実中心線に近づくにつれて減少する。
です。
解説
散乱線除去グリッドは、被写体内で発生した散乱線を吸収し、画像コントラストを改善するために用いられます。
グリッドは、X線を通しやすい中間物質と、散乱線を吸収する吸収はくから構成されます。
代表的なグリッドには次のような種類があります。
- 静止グリッド
- 移動グリッド
- 平行グリッド
- 集束グリッド
- クロスグリッド
- テーパグリッド
それぞれ、吸収はくの配列や使用方法に特徴があります。
選択肢の確認
1.静止グリッドはX線ビームに対して動かさずに使用する。
誤りではありません。
静止グリッドは、撮影時にグリッドを動かさずに使用します。
グリッド線が画像に写り込むことがありますが、構造説明としては正しいです。
2.集束グリッドは吸収はくの面の延長上のある距離で集まる。
誤りではありません。
集束グリッドでは、吸収はくがX線焦点に向かうように傾けられています。
吸収はくの延長線は、ある距離で一点または線上に集まる構造です。
3.平行グリッドは吸収はくの面が互いに平行で入射面に垂直である。
誤りではありません。
平行グリッドでは、吸収はくが互いに平行に配置され、入射面に対して垂直です。
基本的なグリッド構造として正しい記述です。
4.テーパグリッドは吸収はくの高さが実中心線に近づくにつれて減少する。
この記述が誤りです。
テーパグリッドでは、吸収はくの高さは実中心線付近で高く、中心から離れるにつれて低くなる構造です。
選択肢は方向が逆になっています。
問題文は「誤っているのはどれか」と問うているため、これが正答です。
5.クロスグリッドは二つの直線グリッドの吸収はくの方向がある角度をもって一体に形成されている。
誤りではありません。
クロスグリッドは、2枚の直線グリッドを交差させた構造です。
散乱線除去効果は高くなりますが、位置ずれや焦点距離の影響を受けやすい点に注意します。
覚えるポイント
グリッドの種類は、構造で整理します。
- 静止グリッド:動かさずに使う
- 移動グリッド:撮影中に動かし、グリッド線を目立ちにくくする
- 平行グリッド:吸収はくが平行
- 集束グリッド:吸収はくが焦点方向に傾く
- クロスグリッド:2方向のグリッドを組み合わせる
- テーパグリッド:中心から離れるにつれて吸収はくの高さが低くなる
この問題では、テーパグリッドの高さ変化の方向が逆に書かれているため、正しい選択肢は
4.テーパグリッドは吸収はくの高さが実中心線に近づくにつれて減少する。
です。