78PM87|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
頸椎斜位撮影で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3.非検側の肩を検出器面に密着させる。
この問題のポイント
頸椎斜位撮影は、頸椎の椎間孔を観察するための撮影です。
頸椎の椎間孔は、正面像や側面像だけでは重なりが多く、十分に観察しにくいことがあります。
そこで、体を斜位にして、左右どちらかの椎間孔が開いて見えるようにします。
このとき、検側と非検側の関係、体の斜位角、中心X線の入射角が重要です。
本問では、頸椎斜位撮影の体位として正しい
「非検側の肩を検出器面に密着させる」
が正答です。
解説
頸椎斜位撮影では、頸椎の椎間孔を描出するために、体を斜めにします。
標準的には、前額面を検出器面に対して約45°斜位にします。
この角度により、椎体や椎弓の重なりを避け、椎間孔を観察しやすくします。
また、頸椎撮影では拡大を抑えるため、撮影距離は短くしすぎません。
50 cmのような短い撮影距離は不適切です。
顎は引きすぎると下顎骨が上位頸椎に重なりやすくなります。
頸椎全体を観察しやすくするには、下顎が頸椎に重ならないように頭部を調整します。
中心X線は、撮影法に応じて頭尾方向または尾頭方向に角度をつけますが、30°は大きすぎます。
頸椎斜位撮影で一般的に用いられる角度は、約15〜20°程度です。
選択肢の確認
1.顎を引かせる。
誤りです。
顎を強く引くと、下顎骨が上位頸椎に重なりやすくなります。
頸椎斜位撮影では、下顎骨と後頭骨が頸椎に重ならないように頭部を調整することが重要です。
したがって、「顎を引かせる」は不適切です。
2.撮影距離を50 cmにする。
誤りです。
頸椎撮影では、拡大やボケを抑えるために、十分な撮影距離をとります。
50 cmは短すぎます。
頸椎撮影では、一般により長い撮影距離が用いられます。
3.非検側の肩を検出器面に密着させる。
正しいです。
頸椎斜位撮影では、椎間孔を開いて描出するために、体位を斜位にします。
本問では、非検側の肩を検出器面に密着させる体位が正しいと判断します。
これが本問の正答です。
4.検出器面に対して前額面を20°にする。
誤りです。
頸椎斜位撮影では、前額面を検出器面に対して約45°とするのが基本です。
20°では斜位角が不十分で、椎間孔が十分に開いて描出されにくくなります。
5.中心X線は水平面から尾頭方向30°で入射する。
誤りです。
頸椎斜位撮影では中心X線に角度をつけますが、30°は大きすぎます。
一般には約15〜20°程度の入射角を用います。
したがって、30°で入射するという記述は不適切です。
覚えるポイント
頸椎斜位撮影では、次の点を整理して覚えます。
- 目的:頸椎椎間孔の描出
- 体位:斜位で撮影する
- 斜位角:おおよそ45°
- 顎:下顎骨が頸椎に重ならないように調整する
- 撮影距離:短すぎる距離は不適切
- 中心X線角度:約15〜20°程度を用いる
- 本問の正答:非検側の肩を検出器面に密着させる
この問題では、頸椎斜位撮影の体位として正しいものを問うているため、正しい選択肢は
3.非検側の肩を検出器面に密着させる。
です。