43PM54|第43回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識保守・点検実際的知識/保守・点検

500 Ω の負荷抵抗を用いて定電流型体外式ペースメーカの定期点検を行った。異常なのはどれか。ただし,ペーシング様式:VVI,出力電流:2 mA,デマンド感度:1 mV,ペーシングレート:60 回/分とする。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

体外式ペースメーカの設定値から、感知抑制、電圧、周期、パルス幅を点検します。

解説

設定値から出力電圧、パルス間隔、感知抑制、パルス幅を順に点検します。

公式:V = I × R、パルス間隔 = 60/ペーシングレート
単位:2 mA = 0.002 A、60回/分の間隔は秒で求めます。
代入:V = 0.002 A × 500 Ω、間隔 = 60 s/60回
計算:パルス電圧は1 V、間隔は1 sで、どちらも設定と整合します。感度1 mVに対する2 mV模擬R波での抑制も正常です。一方、通常およそ1〜2 msのパルス幅に対し10 msは長すぎます。
選択肢:異常なのは3です。

点検値を設定へ戻して確認する
500 Ω負荷で1 VならI = V/R = 1/500 = 2 mAとなり、出力設定と一致します。60回/分の周期は1秒、感度1 mVでは2 mVの模擬R波を検出して抑制されるのが正常です。パルス幅10 msだけが通常範囲を大きく外れるため、波高だけでなく時間幅も測定します。

ひっかけポイント
正常な点検結果を選ぶのではなく、異常な1項目を選びます。設定値から予想される正常値と各測定結果を一つずつ比較します。

選択肢の確認

1.2 mV の模擬 R 波入力時にパルスが抑制された。
正常です。
感度1 mVに対して2 mVの模擬R波は検出され、VVIの抑制応答でパルスが止まるため正常です。

2.バッテリー電圧が 9 V であった。
正常です。
機器の9 Vバッテリー電圧として点検条件上正常な値です。

3.パルス幅が 10 ms であった。
正答。異常です。
ペーシングパルス幅10 msは通常値より著しく長く、異常です。

4.パルス間隔が 1 s であった。
正常です。
60回/分は1分に60パルスなので、間隔1 sは正常です。

5.パルス電圧が 1 V であった。
正常です。
V = I × R = 2 mA × 500 Ω = 1 Vなので正常です。

覚えるポイント

点検は V = IR、周期[s] = 60/レート、感度入力で抑制、パルス幅約1〜2 msを確認します。

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