44AM42第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識操作・運用循環・呼吸・体温計測/血圧・心拍出量

観血式血圧測定で誤っているのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、観血式血圧測定の管理と、測定波形に影響する要因が問われています。

観血式血圧測定では、カテーテル、圧ライン、トランスデューサを介して動脈圧を連続測定します。
気泡や凝血があると圧波形が鈍くなり、一般に脈圧は小さく測定されやすくなります。

解説

観血式血圧測定は、動脈内に留置したカテーテルから圧を取り出し、圧トランスデューサで電気信号に変換して連続的に血圧を表示する方法です。

測定では、次の管理が重要です。

ゼロ点調整では、トランスデューサの基準位置を右心房の高さに合わせます。臨床的には胸郭の中間、つまり患者の胸厚の1/2程度の高さが目安になります。

自動フラッシング装置は、ライン内に微量のヘパリン加生食などを持続的に流し、カテーテル閉塞や凝血を防ぐ目的で使われます。

気泡や凝血は、圧伝達を妨げます。ライン内に空気が入ると圧波形がダンピングされ、波形が鈍くなります。大きな気泡や血栓、カテーテル先端の凝血では、収縮期圧が低めに、拡張期圧が高めに表示されるなどして、脈圧が小さくなることがあります。

この問題は誤っているものを選ぶ問題です。カテーテル先端に凝血があると脈圧測定値が大きくなる、という4は逆で、一般に脈圧は小さくなりやすいです。

ひっかけポイント
圧ラインの気泡や凝血は、波形を過大にするのではなく、圧伝達を鈍らせる方向に働きます。波形の立ち上がりが鈍くなり、脈圧は小さく見えやすくなります。

ME機器管理での注意点
観血式血圧では、ゼロ点、トランスデューサ位置、気泡、凝血、ラインの屈曲、フラッシュ機構、波形のダンピングを必ず確認します。

選択肢の確認

1.自動フラッシング装置を使用する。
記述としては正しい。
自動フラッシング装置は、圧ライン内を少量ずつフラッシュし、血液の逆流や凝血による閉塞を防ぐために使われます。観血式血圧測定で重要な構成です。

2.大気開放の位置は患者の胸厚の 1/2 の高さにする。
記述としては正しい。
ゼロ点調整では、トランスデューサの基準を右心房の高さに合わせます。患者の胸厚の1/2程度の高さは右心房レベルの目安として用いられます。

3.カテーテル内に混入した気泡は注射器等で取り除く。
記述としては正しい。
気泡は圧伝達を悪くし、波形のダンピングや測定誤差の原因になります。カテーテルやライン内の気泡は注射器などで確実に取り除く必要があります。

4.カテーテル先端に凝血があると脈圧測定値が大きくなる。
正答。記述としては誤り。
カテーテル先端の凝血は圧波形を鈍らせ、脈圧を小さく見せる原因になります。脈圧測定値が大きくなるという記述は不適切です。

5.トランスデューサ付近に大きな気泡が混入すると脈圧測定値が小さくなる。
記述としては正しい。
大きな気泡があると圧変化が吸収され、波形がダンピングされます。その結果、収縮期圧と拡張期圧の差である脈圧が小さく測定されやすくなります。

この問題では誤っているものを選ぶため、記述として誤っている4が正答です。

覚えるポイント

  • 観血式血圧測定では、圧ラインとトランスデューサで動脈圧を測定します。
  • ゼロ点は右心房の高さに合わせます。
  • 気泡や凝血は圧波形を鈍らせます。
  • ダンピングが強いと、一般に脈圧は小さく見えます。
  • 自動フラッシング装置はライン閉塞や凝血予防に重要です。

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