44AM50|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
診療記録を電子媒体で記録保存する際の運用で適切でないのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、電子媒体で診療記録を保存する際の原則が問われています。
電子保存では、次の3つが特に重要です。
- 真正性:記録が正しく、改ざんされていないこと。
- 見読性:必要なときに読める状態で表示・出力できること。
- 保存性:定められた期間、適切に保存できること。
さらに、個人情報保護の観点から、閲覧権限は必要な人に限定されます。
解説
診療記録は、患者の診療内容、経過、検査、処置、投薬などを記録した重要な医療情報です。電子媒体で保存する場合、紙より便利になる一方で、改ざん、消失、不正アクセス、情報漏えいなどへの対策が必要です。
そのため、医療機関では電子保存に関する運用管理規定を定めます。誰が入力するか、誰が閲覧できるか、どのようにバックアップするか、障害時にどう対応するかなどを明確にします。
法定保存期間を満たすことは必須ですが、必要に応じて法定保存期間を越えて保存することもできます。
また、電子データは、必要なときに画面表示や印刷などで人が読める状態にできなければなりません。これが見読性です。
一方で、院内の医療関係者であれば誰でも閲覧できる、という運用は不適切です。診療に必要な範囲でアクセス権限を設定し、アクセスログを管理する必要があります。
ひっかけポイント
医療関係者であっても、担当患者や業務上必要な情報以外を自由に閲覧してよいわけではありません。電子カルテではアクセス制御とログ管理が重要です。
選択肢の確認
1.運用管理規定を定める。
適切です。
電子保存では、入力、修正、閲覧、保存、バックアップ、障害時対応などの運用管理規定を定める必要があります。
2.法定保存期間を越えて保存できる。
適切です。
診療記録は法定保存期間を満たして保存する必要があります。必要に応じて、法定保存期間を越えて保存することは可能です。
3.記録内容の真正性が確保されている。
適切です。
真正性とは、記録が正しく作成され、改ざんや不適切な変更がないことを確保することです。電子保存で重要な要件です。
4.肉眼で読み取れる状態へと随時変換できる。
適切です。
電子保存された診療記録は、必要なときに画面表示や印刷などで人が読める状態にできる必要があります。これは見読性に関係します。
5.院内の医療関係者はだれでも閲覧できる。
正答。適切でありません。
診療記録には患者の個人情報が含まれます。院内の医療関係者であっても、業務上必要な範囲に閲覧を制限する必要があります。誰でも閲覧できる運用は不適切です。
この問題では、適切でない運用を選ぶため、5が正答です。
覚えるポイント
- 電子保存では真正性・見読性・保存性が重要です。
- 診療記録は必要なときに読める状態にできる必要があります。
- 運用管理規定を定めることが重要です。
- 法定保存期間を満たし、必要に応じてそれ以上保存できます。
- 医療関係者でも、閲覧は業務上必要な範囲に制限します。