44AM52|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
ECMO の使用中点検項目でないのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、ECMOの使用中点検として確認すべき項目と、使用中に実施するには不適切な点検を区別できるかが問われています。
ECMO使用中は、患者の生命維持に直結するため、回路、ポンプ、人工肺、血栓、気泡、圧、流量、酸素化などを継続して確認します。
一方、バッテリーで駆動できる時間の測定は、実際にバッテリー駆動へ切り替えて持続時間を測るような点検であり、患者にECMOを使用している最中に行う点検項目としては不適切です。
解説
ECMOは、体外に血液を取り出し、人工肺で酸素化と二酸化炭素除去を行い、再び体内へ戻す生命維持装置です。
使用中点検では、患者に安全に補助を継続できているかを確認します。特に重要なのは、血液回路が安全に流れているか、人工肺が機能しているか、緊急時の対応手段が準備されているかです。
回路内に血栓ができると、回路閉塞、人工肺性能低下、塞栓などの危険があります。回路内の空気混入は空気塞栓につながるため、非常に重要な確認項目です。
人工肺では、酸素化性能やガス交換性能だけでなく、結露や血漿リーク、血栓付着などにも注意します。結露が増えるとガス交換や圧損に影響することがあります。
また、停電やポンプトラブルに備えて、手回し駆動装置などのバックアップ手段がすぐ使える状態かを確認しておくことも重要です。
ただし、バッテリーで実際にどれくらい駆動できるかを測定する試験は、定期点検や始業前点検、保守点検で行うべき内容です。使用中にバッテリー持続時間を測るために駆動試験を行うと、患者の安全を損なうおそれがあります。
ME機器管理での注意点
ECMO使用中は、装置を止めずに確認できる項目を点検します。回路内血栓、空気混入、人工肺の状態、ポンプ動作、流量、圧、酸素化、バックアップ手段を継続的に観察します。
ひっかけポイント
バッテリー残量の確認は重要ですが、「バッテリーで駆動できる時間の測定」は使用中点検として行うものではありません。残量表示の確認と、実際の持続時間測定を区別します。
選択肢の確認
1.回路内血栓の有無
該当します。
ECMO回路内に血栓ができると、回路閉塞、人工肺の性能低下、塞栓などの危険があります。使用中に目視や圧変化などで確認すべき重要な点検項目です。
2.人工肺の結露の有無
該当します。
人工肺では、ガス側の結露や血漿リーク、血栓付着などが性能に影響します。結露の有無は、人工肺の状態を把握するための使用中点検項目です。
3.手回し駆動装置の有無
該当します。
ポンプ停止や停電などの緊急時には、手回し駆動装置などのバックアップが必要になることがあります。使用中に、すぐ使用できる場所に準備されているかを確認することは重要です。
4.回路内空気混入の有無
該当します。
ECMO回路内の空気混入は、空気塞栓やポンプ異常につながる重大なトラブルです。使用中に継続して確認すべき重要な点検項目です。
5.バッテリーで駆動できる時間の測定
正答。該当しません。
バッテリー残量や電源状態の確認は必要ですが、バッテリーで実際にどれくらい駆動できるかを測定する試験は、使用中点検として行うものではありません。定期点検や保守点検で確認すべき内容です。
この問題では、ECMOの使用中点検項目でないものを選ぶため、5が正答です。
覚えるポイント
- ECMO使用中は回路内血栓を確認します。
- ECMO使用中は回路内空気混入を確認します。
- 人工肺では、結露、血栓、血漿リーク、ガス交換性能に注意します。
- 手回し駆動装置などのバックアップ手段は、すぐ使用できる状態にしておきます。
- バッテリー駆動時間の測定は、使用中ではなく保守点検・定期点検で行う内容です。