19AM055|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
典型的ブローカ失語の病巣に含まれるのはどれか。 a.上前頭回 b.下前頭回 c.中心前回 d.縁上回 e.角回
解答・解説を見る
正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
典型的Broca失語の病巣は左下前頭回のBroca領域と、その周囲の中心前回下部などを含む。bとcの組合せが適切である。
解説
Broca失語は発話量低下、努力性・非流暢性発話、失文法などを特徴とし、優位半球の下前頭回後部を中心に、島、中心前回下部、皮質下白質へ及ぶ病巣で典型像を示す。中心前回下部の関与は構音運動の障害とも関連する。上前頭回は病巣中心ではない。縁上回や角回は下頭頂小葉にあり、音韻処理、読み書き、意味処理などに関与するが、典型的Broca失語の中核病巣の組合せではない。症候名と脳回名を位置関係で結びつける。
選択肢の確認
1.「a,b」:aの上前頭回はBroca領域の中心ではないため、bと組み合わせても適切でない。
2.「a,e」:aの上前頭回とeの角回はいずれも、典型的Broca失語の中核二部位ではない。
3.「b,c」:bの下前頭回とcの中心前回下部は非流暢性発話に関わる代表的病巣である。
4.「c,d」:cは関与し得るが、dの縁上回を中核として組み合わせるのは典型像から外れる。
5.「d,e」:dの縁上回とeの角回は下頭頂小葉で、Broca領域そのものではない。
覚えるポイント
Broca=下前頭回後部+中心前回下部周辺、Wernicke=上側頭回後部、と脳表図上で確認する。